【夏のG-Funk特集②】夏に聞きたいG-Funk10選!

Writer: 渡邉航光


 

夏と言ったらG-Funk

西海岸のギャングスタラップは南カリフォルニア発祥なだけあって、熱い日差しと海がぴったりな楽曲が多い。さらにP-FunkZapp & Rogerなどからも影響を受けているのでまさに夏のファンキーRideをするにおいて欠かせない楽曲ばかりである。ということで今回は「夏のG-Funk特集②」ということで個人的に夏に聞きたいG-Funkを10曲選んでみました。

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10. Shade Sheist – Where I Wanna Be


シェイド・シャイストはカリフォルニア州イングルウッド出身のラッパーである。この曲ではG-Funkの歌担当代表とも言える「Nate Dogg(ネイト・ドッグ)」をフィーチャーしたサマーナンバーとなっている。デビュー・アルバムではプロデュースにDJ QuikやTimbalandを迎えた。

Where I Wanna Be – シェイド・シャイスト

 

9. Bad Azz – How We Get Down


バッドアズはカリフォルニア州ハワイアンガーデンズ出身のラッパーである。2PacのMakaveli Recordsと契約したり、スヌープ・ドッグのDoggystyle Recordsと契約したりしている。本人はTha Dogg Pound Gangsta Crips(DPGC)の一員であり、そのメンバーの中にはクラプトダズ・ディリンジャー、スヌープドッグ等がいる。

How We Get Down – バッド・アズ

 

8. Tha Dogg Pound – Let’s Play House


G-FunkファンであればTha Dogg Poundはご存知だと思うが、90年代ギャングスタラップの中で最も重要なグループと言っても過言ではない。ダズ・ディリンジャークラプトからなるこのデュオは1995年にダブルプラチナアルバムをリリースし、デスロウレコーズの一員として90年代G-Funkを作っていった。特にダズ・ディリンジャーのプロデュース能力は高く評価されており、2Pacのあの「All Eyez On Me」の収録曲はダズ・ディリンジャープロデュースの曲が多い。

Let’s Play House (feat. Michel’le) – Tha Dogg Pound

 

7. Adina Howard – Freak Like Me


アディーナ・ハワードはカリフォルニア州ではなくミシガン州出身なのだが、この曲は完全にG-Funkトラックと言っても過言ではないだろう。実際に他の曲ではウォーレンGともコラボをしている。この曲はブーツィー・コリンズの「I’d Rather Be With You」をサンプルしていて、完全にドライブしたい曲となっている。

Do You Wanna Ride? – アディーナ・ハワード

 

6. Daz Dillinger – In California


またもやTha Dogg Pound関連であるが、この曲は外せないであろう。ダズ・ディリンジャーのオラついたラップとバウンシートラックがドライブにぴったりなのである。特にこの曲は「In California」というタイトルからも分かるようにカリフォルニアについてラップした曲なので、晴天の中キャデラックに乗っている想像が容易にできる。

In California – DAZ DILLINGER & Lady “V”

 

5. Coolio – Fantastic Voyage


ヒップホップファンであればクーリオはご存知だと思うが、彼のスティービー・ワンダーをサンプルした「Gangsta’s Paradise」はヒップホップの歴史に残る大ヒットである。そんなクーリオの夏っぽい曲といえばGangsta’s ParadiseではなくこのFantastic Voyageであろう。この曲はLakesideのFantastic Voyageをサンプリングしている。

Fantastic Voyage – クーリオ

 

4. Mad CJ Mac – Come and Take A Ride


Mad CJ MacはプロデューサーMadとラッパーCJ Macのプロジェクトである。元々Eazy-Eが率いるRuthless Recordsからリリースするはずだったこのアルバムは隠れた名盤である。今ではあまり名前を聞かないがこの曲は私のG-Funkアンセムの一つと言っても過言ではないだろう。

True Game

 

3. Ice Cube – It Was a Good Day


西海岸のアンセムの一つと言ったらこの曲であろう。ストレイト・アウタ・コンプトンでもおなじみアイスキューブの名曲である。「今日は良い日だった」という内容のこの曲は夏の夕方に聞くと最高であろう。遊んだ帰り道に車で聞きたい曲No.1かも知れない。

It Was a Good Day – アイス・キューブ

 

2. Roscoe – I Love Cali (in the Summertime)


ロスコは先程名前が出たTha Dogg Poundクラプトの弟である。実際見た目もかなり似ている彼であるが、ロスコの曲は全体的にカリフォルニア魂が込められている。この曲に関してはもう「夏のカリフォルニアが大好きだ」と言ってしまっているので夏に聞くしかないであろう。サビのトークボックスも夏のエモさを演出している。

I Love Cali (In the Summertime) – ROSCOE

 

Dr. Dre – Nuthin’ But a “G” Thang


1位はベタであるがカリフォルニアのサマーアンセムとしてこの曲に勝てる曲はないと個人的に考えている。ドクター・ドレーのことは皆さんご存知だと思うので解説はしないが、G-Funkというジャンルの総本山とも言える彼の存在はあまりに大きすぎる。LAの車とマリファナとBBQとパーティの文化を最高に表した作品となっている。

Nuthin’ but a G thang (feat. Snoop Dogg) – ドクター・ドレー

私が選ぶ「夏に聞きたいG-Funk10選」いかがでしょうか?これらの曲を聞いて海沿いをドライブすれば気分は完全にLA。お試しあれ!

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