「Awaken, My Love!」リリース後の初インタビューにてChildish Gambinoがアルバムについて語る

Writer:渡邉航光(Kaz Skellington)


 

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Donald Glover、通称Childish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)

彼が2016年12月2日にリリースした新アルバム「Awaken, My Love!」がクエストラブなどのミュージシャンに大絶賛されている。今までのラップというジャンルから離れ、タイムマシンに乗ったかのような、70年代を感じるサイケファンクを取り入れたこのアルバムは必聴だ。

 

スターウォーズの新作に出演が決まっており、アルバムもリリースして気分上々かと思いきや、彼のインタビューでは以外にそうでもなかった。アルバムリリース後、初となるインタビューにて彼はこう語った。

 

It’s funny, I think people hear the album and, to be completely honest, it wasn’t a lot of fun. It was actually really hard. I was going through a lot, and I also think in America we’re going through a lot right now, with everything that’s going on.

面白いよね。正直言うとこのアルバムの制作はあまり楽しくなかったよ。かなり大変だった。自分の人生もいろいろあったし、アメリカもいろいろ大変な時期だと思う。

 

あのアルバムのクリエイティブな一面とは裏腹に、本人にとってはかなり大変な時期だったらしい。確かに曲の内容として「愛」を感じることもあれば、息子が奪われる心配、警察からの扱い、元交際相手との関係などが垣間見える。彼の「愛」の深層心理として「恐れ」が見える場面が多かった。

さらにQuestlove が「完全に予想を裏切られた(いい意味で)」と発言したことに関して彼はこう語っている。

 

Him being like it’s a sucker punch, I like sucker punches. I like things that you’re not expecting. You know, the feeling of expecting water and getting lemonade, kind of like your brain kinda flips. Even on some of the songs, we play with pitches and sounds that I think affect people in ways they don’t realize is happening until the fifth listen.

人の予想を裏切るのが好きなんだ。予想できないことをしたいんだよね。何ていうんだろ、水だと思ってたらレモネードだったみたいな、脳みそがひっくり返るような経験かな。例えばいくつかの曲ではピッチを変更したり、5回ぐらい聞かないとわからないようなギミックがあったり。

 

彼がこのアルバムに込めた様々な感情とクリエイティブな一面は素直に感動ものだ。アーティストとしては、彼の掟破りな一面も、ファンクの文脈を尊重する一面もかなりリスペクトができる。