Jay Z V.S. Nasはどちらの勝利?ScHoolBoy Qの答えはこちら

 

ヒップホップビーフ

は賛否両論あるかもしれないが、やはり盛り上がるものである。正直ビーフに明確な勝ち負けというものはないと私は思っている(50 Cent V.S. Ja Ruleではない限り)。大体の場合はビーフをしたという事実しか残らないと感じるのだが、そのなかでもやはり「名勝負」と言えるものもある。その一つがNas V.S. Jay Zであろう。

ビーフにてパーソナルな領域に入るのはどうなのだろうか?Foxy Brown、Remy Ma、Jay Z、Ice Cubeから考える

上記の記事にてJay Zのディスが何故「プロフェッショナル」であったかについて語っているのだが、ヒップホップファンであれば誰もが自分の意見を持っているだろう。そんな意見を堂々と語っているのが、今ではTDEのスターとなったScHoolBoy Qである。これは2013年のインタビューなのであるが、紹介をしたいと思う。

 

DJ Vlad:あなたの最も好きなラッパーはNasと言っていますよね?Nasの何がそこまで好きなんですか?

Q:彼はとにかくチルなんだ。ハイプなレコードでもそれに合わせて自分のスタイルを変えようとせずに、「彼自身」をやるんだ。単純に彼のラップはクレイジーなんだよ。92年、93年とかに既に他のラッパーたちとは違うレベルでラップをしていたんだ。

 

さらに彼は好きなNasアルバムは「It Was Written」だと語る。話題はNas V.S. Jay Zのビーフに移る。

 

DJ Vlad:NasとJay Zのビーフはどう思う?

Q:Nasは俺が最も好きなラッパーだけど、俺は正直Jay Zが勝ったと思うんだ。Jay Zはもうほとぼりが冷めたあとにもちょいちょいジャブみたいなのを打っていたしな。周りの皆も巻き込んで、本当にNasを仕留めようとしていたんだ。

DJ Vlad:大体の人はNasが勝ったというと思うんだけど、なんでだと思う?

Q:それはJayがベストラッパーだからだよ、Nasは俺の好きなラッパーだけど、Jayは最高のラッパーなんだ。バスケで言うとレブロン、ジョーダン、コービーと同じようなもんだ。彼らは最も偉大な選手たちだけど、それゆえに無条件で批判する人たちも出て来るんだ。人は素晴らしすぎると、批判の対象になる。当時はJayはコンシスタントに作品を出してたから、Jayの露出も多かったのもあった。人々はNasに勝ってほしかったんだ。

 

なんとScHoolBoy QはNasが最も好きなラッパーだが、ビーフではJay Zが勝ったと語っているのだ。「好きだから」という理由ではなく、彼のこのような冷静な観察眼から出る言葉に人々は魅了されているのだろう。確かにNasのほうが内容はハードであったと感じるが、プロフェッショナルとして「ビーフ」をしていたのはJayだと私も感じる。皆さんはどのように思いますか?

Nasのビートを選ぶセンスが悪いという議論。皆さんはどう思いますか?

いいね!して、ちょっと「濃い」
ヒップホップ記事をチェック!