オバマ元大統領がJay Zに捧げたビデオメッセージを解説。ソングライター殿堂入りしたJayへの言葉と想い。

 

 

ヒップホップアーティストが殿堂入り

することはとても喜ばしいことだ。今年は2Pacはロック殿堂入りをしたことが非常に話題になっていたが、やはりJay Zがソングライター殿堂入りをしたことは「歴史的」であると感じる。Jay Zはヒップホップアーティストとして初の殿堂入りを果たし、アメリカと音楽の歴史にまた新たな1ページを追加したのだ。

Jay Zがラッパーとして初のソングライター殿堂入り。Jay Zの反応と、これが何を意味するかを考える

そんな歴史的な殿堂入りを果たしたJay Zに、とある歴史的人物がビデオメッセージを公開したのだ。それがオバマ元大統領である。彼は黒人初の米大統領として、様々な功績を残してきた。そんな彼のスピーチが素晴らしいので、紹介をしたい。

 

オバマ:私とJay Zはお互い理解し合っていると感じる。若い頃の私たちに会った人々は、私たちがこのような人生を歩むとは想像もしなかっただろう。私たちは父親がいないという経験をしている。私たちはあまり多くを与えられない環境で育つことを知っているし、そのような環境で私たちのようなチャンスを掴むことが出来なかった人たちも知っている。だから少しずつ、私たちに続いて成功をできる人たちを増やすために、機会を与えられるように努めている。

 

若い頃からは考えられないほどの成功を収めた2人。2人の間には共通点が多いということで、スピーチを導入したオバマ氏。自分たちがいかにチャンスを掴んできたかを語り、さらには後世にもっと機会を与えられるように務めていると話した。さらにこのように続く。

 

オバマ:Jayと私はどちらも娘たちを愛してやまない。彼の双子が生まれたら、私は数では負けてしまうがね。そして正直に言おう。私たちには、自分たちより有名な妻がいる。

皆さんと同じように、私はJay Zのファンだ。私は若く、ハングリーだった上院議員の時代から彼の音楽を聞いていた。私はSelmaでのスピーチでも、彼のリリックをサンプリングしている。最後の一般教書演説のスピーチを仕上げているときも、Jay Zの「My First Song」のレファレンスをツイートした。キャンペーン中に肩からホコリを払う必要があるときもあった(Jay ZのDirt off Your Shouldersのレファレンス:ネガティブなことを払い落とす時に使用する)。

 

家族の存在、そして妻の偉大さを冗談交じりに話した。Jay Zの存在がオバマ氏に及ぼした影響は計り知れない。スピーチなどでも彼のリリックを使用し、周りのネガティビティを払い落とすときにもJay Zの音楽があったという。そしてJayの言葉をこのように使用する。

 

オバマ:恐らく大統領執務室でJay Zを聞いていたのは、私しかいないだろう。それはいつか変わるかもしれないが、今のところ私だけだろう。引退をしてもあなたのように活発でいたいと思わせるインスピレーションをくれた。Jayが言った、心に残った言葉でこのスピーチを締めたい。

➖「とある集団に合わせるために、こうならないと」と思ったことはない。自分に嘘をつかずに「真」であることが重要であり、私はそのように生きてこれた。人々はそれを認めないといけない。

それを踏まえて、初のヒップホップアーティストとしてソングライター殿堂入りをするJay Zを祝福したい。

 

このようなとても素敵なメッセージを送ったオバマ元大統領。彼はホワイトハウスに数々のラッパーを招待したり、誰にたいしても平等に接することができ、さまざまな声に耳を傾けることができる人物であったのだ。

Jay Zがツイッターにて「インスピレーションを与えてくれたラッパーたち」を投稿。100人弱を全員リストにしてみた。

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