ロバート・グラスパーがジャズミュージシャンにアドバイス

 

 

新世代ジャズ・ミュージシャン

として様々なジャンルの垣根を超えてきた人物がRobert Glasper(ロバート・グラスパー)である。以前「ロバート・グラスパーがジャズとサンプリングについて語る」という記事でも紹介したが、彼はネオ・ソウル/ジャズに新しい風を吹き込んだ存在でもあり、ジャズだけでなく、様々なジャンルに渡って活躍をしている。

ロバート・グラスパーがジャズ、サンプリング、J Dillaについて語る。

そんな彼がインスタグラムにてジャズ・ミュージシャンに対してとあるアドバイスをしているので紹介をしたい。

 

ジャズ・ミュージシャンたちよ、キャリアをインプロヴァイズするのを止めよう。インプロはステージでするためにとっておこう。ちゃんと計画をしよう。結局は音楽は「あなたのビジネス」なんだ。

ジャズ・ミュージシャンの苦悩は、私たちが「ミュージシャン」であることからくるんだ。私たちはもっとキャリアやビジネスについて考えたり、計画しないと駄目だ。単に演奏をしていたいのはわかる。でもそれだけじゃ前に進めない。

 

「インプロ(即興)」で人生を生きるのをやめようと提案するグラスパー。生きていくのが難しいとされるジャズ・ミュージシャンの世界であるが、彼はある意味「ミュージシャン」というマインドセットのせいで、苦悩を味わうことになると言っている。もちろん「即興」でやっても、自然と上手くいく人もいるだろう。しかしキャリアを中長期的に計画をし、「ヴィジョン」を持って動くことが大切だと語っているのだ。

しかしそれは「自分が好きじゃないことをやる」ということではない。ビジネスというとどうしても「我慢」をし、お金を稼ぐ必要があるようにも感じるが、彼が言っていることはそのようなことではないだろう。自分の表現をどのようにして外に発信し、人の耳に届かせることができるかを考えることが必要なのだ。実際に近年では、ジャズのエッセンスが強いアーティストでも、広く認知されているアーティストが多いと感じる。アーティストの活動という意味では下記の活動が参考になるだろう。

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