ヒップホップドリームとツイッターの役割。Chance the Rapper、Bryson Tillerの事例から考える

 

 

ソーシャル時代

の活動方法はたくさんある。今までソーシャル時代のヒップホップドリームの例として、「DesiignerのPandaビートの奇跡」や「人気急上昇中のRussがどのようにしてカムアップしたかを語る」というソーシャル時代ならではの事例を紹介した。実際に今までの音楽業界の常識が覆されており、アーティストの活動方法には明確な「正解」がなくなったようにも感じる。

人気急上昇中のRussがどのようにしてカムアップしたかを語る。インディーズアーティストは必見

そんななかで、近年頻繁に見る事例を「正解のうちの一つ」として紹介したいと思う。それはツイッターの活用方法だ。「米国だともうツイッターはオワコンだよ」という方もいるが、まだ使用しているアーティストはかなり多い。米国のツイッターは「エンゲージ率とかどうでもいいから、とにかくフォロワー増やす」というふうに使用しているスパムのようなアカウントが多いので、衰退するのもわかるが、アーティストであればツイッターは必須である。そんなツイッターの活用方法であるが、Chance the RapperとBryson Tillerの事例を説明したい。

 

フォロワーを逐一チェックする

Chance the Rapperの「No Problem」をプロデュースした「BrassTracks」に関しては以前「Chance The Rapperの「No Problem」をプロデュースした「Brasstracks」が語る制作秘話」という記事で紹介したが、彼とChanceの出会いはまさにツイッターであった。詳しくは記事を読んでいただきたいが、

「曲を出す度にChanceとコラボしたほうがいいって言われるんだよね」とツイート→Chance the RapperにRTされ、フォローされる→DMを送ってみる

という流れであった。DMを送ってみた結果、いくつかビートをピッチすることになり、その一つが「No Problem」であったのだ。フォローされ「フォローされたww」と自慢するだけでは、このような結果にはならなかっただろう。

 

Bryson Tillerに関しても同じような事例がある。今年彼は「True to Self」というアルバムをリリースしたのだが、そのなかで4曲プロデュースしているのが25歳のTeddy Waltonである。彼は最近ではケンドリック・ラマーのDAMN.に収録されている「LOVE.」やGoldlinkの「Crew」をプロデュースしているが、彼がBryson Tillerと繋がったのもツイッターである。彼はこの度Complexにてこのように語った。

Teddy:俺は母さんと家族に会いにいったとき、彼がツイッターにてフォローしてくれたことに気がついたんだ。だから俺は「Yoどこに熱いビートを送ればいい?」ってDMをしたんだ。そしたら急に彼はメールアドレスを送ってくれたんだ。そこから1ヶ月ぐらいはずっとビートを送り続けたね。「Rain on Me」と「Set if Off」のビートを送ったことは覚えてる。

彼はBryson Tillerにフォローされたことに気が付き、すかさずビートを送っていいかを聞いたのである。もしこの行動を起こしていなかったら、彼は4曲も参加することはなかっただろう。さらに驚くべきところは曲の作業中もTeddyはBryson Tillerと一度も会っていなく、結局一度も会わずにアルバムを完成させたのである。

ここで重要なのは「いきなり送り始めない」ということなのかもしれない。一度送る場所や、需要を聞いたことにより、相手の意思を確認したのだ。最も難しいのは「存在を気がついてもらうこと」だと感じるが、ソーシャル時代では「本当にいいものであれば」認知される確率は上がっている。時間がかかるかもしれないが、良くも悪くも「素人の作品」が蔓延っているネットでは、特出してオリジナリティがあるものに関しては努力次第では徐々に広まるようにも思える。Russの事例がまさにそうであろう。さらにFacebookだと例え自分のページにLikeをされたとしても、自分からメッセージを送ることはできず、直接連絡をとることが難しいのである。そう考えるとこのような活動はツイッターやサウンドクラウドが最も適していると感じる。

このようにツイッターから大きなプロジェクトに発展する事例もあることを知ると、モチベーションもあがるだろう。ヒップホップドリームに関しては下記の記事もオススメである。

Mobb DeepのProdigyが駆け出しの頃を語る。QTipとの偶然の出会いが全てを変えた【ヒップホップドリーム】

 

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