J. Cole「俺は怒りまくってあの出来事について19個もヴァースを書いた」楽曲Neighborsと学んだことを語る

 

 

実際に起こった出来事

を題材にするラッパーは多い。そのようなリアルで起こった出来事を自分のなかで噛み砕き、その時に浮かび上がってきた感情をペンとインクに染み込ませる。そんなラップはいつの時代もリスナーの心を掴み、世界中の人々と「共鳴」するのだ。

そんな「実際に起こった出来事」を題材にしたラップの一つがJ. ColeのNeighborsである。この曲については以前Playatunerで取り上げており、その曲に込められた事件について説明している。

J. Coleの「4 Your Eyez Only」のレコーディング中にSWATがスタジオに押し寄せてきた話し

このNeighborsであるが、J. Coleが留守中にSWATが何かを勘違いして乗り込んできたという実話を元にかかれている。この曲について、J. ColeはツアーのMCでこのように語った。少々長いので、要約をさせて頂く。

 

Cole:俺は随分とNYにいたから、ホームのノースカロライナに戻ろうと思ったんだ。こじんまりとしたスタジオがついている郊外の家が欲しくて買ったんだ。もちろんDr. Dreのようなレベルのスタジオではないけど、アーティストたちがいつも集まって作業するような場所が欲しかった。この家は自分の夢を叶えようと努力しているやつらが、ポジティブな活動をしているような場所だ。

でもなんでだ?ある日突然、Call of Dutyみたいな格好をした奴らがバカでかい銃を持って、ドアをぶち破ったんだ。この映像を見てくれ。

あいつらは黒人がカメラを持ってるってことを知らないんだ(笑)あいつらはここまでやっておいて、何も見つけることはできなかった。別に普通にドアベルを鳴らしてくれてば、対応したのに。一体誰がここに住んでると思ったんだ?パブロ・エスコバルか?もしかしたらMigosのメンバーが住んでるとでも思ったんじゃないか?(笑)

ここまでの装備できたのは、恐らく近所の人たちが通報をしたからだ。恐らく俺の後ろに住んでる奴だろう。俺は怒って、19個もヴァースを書いた。まじで怒ってたから危うくN.W.A.のようなものを作りそうだったぜ。皆な今まで見たことがないJ. Coleを見るハメになってたかもしれないな(笑)

 

SWATチームが家に乗り込んできた経緯を詳しく語ったJ. Cole。皆が音楽をやり、アーティストたちの夢を叶える場所として作った環境が、近所の人たちの勘違いとステレオタイプにより意味もなく詮索されたのだ。ジョーク混じりに語った彼であるが、危うくN.W.A.シットになるところだったというフレーズが彼の怒りを表している。しかし、彼は自分も反省していると語った。

 

Cole:この国で、黒人が金を儲けると皆郊外に引っ越すんだ。大体そういう郊外では、俺らのような人がいることを不安に思う人たちが多い。それでも皆自分がそういう場所に住むべきだと思って引っ越しをする。でも本当にやらないといけないのは、自分たちのネイバーフッドの土地を買って、コミュニティに投資をすることなんだ。俺もそれをやっていなかった。そのことについて反省し、この曲を書いたんだ。

 

「郊外に住む」という利点やステータスに囚われ、自分のコミュニティに投資することを忘れていたと語った。本当にすべきことは、自分がフッドに土地を買い、コミュニティを育てることだったと気がついたJ. Cole。もちろん、そうしないといけないというルールはないが、お金を渡すだけではなく「循環させる」ことにフォーカスをする必要があると気がついたのだろう。コミュニティの一員として、経済が回るようにするのが、地域の改善に不可欠なのかもしれない。そんな地域にフォーカスし、改善すべき問題を地域の人たちと語った彼のドキュメンタリーも素晴らしいので、是非チェックして頂きたい。

J. Coleのドキュメンタリー「4 Your Eyez Only」が素晴らしい。様々な地域をフィーチャーした「現実」を紹介

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