Vic Mensaがシカゴで立て続けに起こる銃撃事件を解決するためのプログラムを始動。サポートするにはこちら

 

 

地域に還元するアーティスト

たちはPlayatunerにて紹介をするようにしている。そのようなプラットフォームを持ったアーティストが「リーディング・エグザンプル」になるのは地域の問題を徐々に改善していく上で非常に重要であり、「ヒップホップ」マガジンとしてはそのような活動にスポットライトをあてる必要があると感じている。以前は「本質的な解決」に向けたNipsey Hussleなどのアーティストの活動を紹介した。

教育を行き渡らせるために地域に長期的な投資をするラッパーNipsey Hussle。彼のプロジェクト「Too Big to Fail」は必見

 

今回は以前紹介した「アーティストとメディアの関係性」という記事でも書いたが、シカゴのバイオレンスを徐々に解決しようとしているVic Mensaの活動を紹介したい。彼は楽曲の内容からも人々をアップリフトしようとしたり、メンタルヘルスについて何度も語ってきたが、彼はこの度「伝える」から「アクション」に還元のフェーズを移行させた。

Vicは彼が属しているクルー「Savemoney」にちなんで「SavemoneySavelife」というプロジェクトをスタートさせた。

uniVERSEとStreet Medicsという2つの分野が始めると語るVic Mensa。

 

Vic:私はVic Mensaで、シカゴのサウスサイド出身のアーティストです。ここ数年で、私は自分のコミュニティのために声を上げるプラットフォームを手に入れることができました。自分の言葉を実行するために「SavemoneySavelife」という財団を立ち上げます。私たちの最初のイニシアティブは「Street Medics」というものです。これは私の町を蝕む銃撃事件の蔓延に対応するプログラムです。

Street Medicsはシカゴの最も事件が多い部分の市民たちが、トラウマやメンタルヘルスに対してのファースト・レスポンダー(第一対応者)になれるように訓練します。Street Medicsはトラウマ理解に基づくコミュニティ・トレーニングの促進と、心身ともに被害者のケア・サービスを提供することを約束します。コミュニティが中心となって、銃による事件/システミックな抑圧/コミュニティのリハビリにおける問題の長期的な解決を約束します。

2017年のシカゴにおける殺害事件数は、LAとNYで起こった件数を足し合わせたもの以上でした。そのように国のなかで最も危ない町の一つと言っても過言ではないですが、シカゴのサウスサイドには外傷センターがありません。外傷センターがない砂漠です。4時間に1回のペースで、人が撃たれており、17時間に1回のペースで命を落とします。今年に入り、まだ2月なのに300人が撃たれており、60人が命を落としました。二度と家族に会えない人たちがこんなにいるのです。そして第一対応者が現場にたどり着くまでに30分から1時間かかることもあり、病院に搬送される前に失血死する場合も多いです。これらは私にとって「データ」ではありません。実際に私が知っていて、愛する人たちです。

Gofundmeのプロジェクトページにて、この活動を手助けしてくれることを願います。

 

このように動画内で語ったVic Mensa。状況が改善されないなか、彼らはコミュニティの内部から独自で問題を改善するプログラムを立ち上げるのだ。外傷やメンタルヘルスに対しての応急処置ができる市民をトレーニングすることにより、まずは死亡件数を減らす。そして長期的にコミュニティとしてリハビリテーションをしていくことにより、問題の解決へと導くと語った。このように彼は自分のコミュニティと地域に還元するために自分の声/プラットフォームを使用しており、ヒップホップアーティストとして応援するべき存在である。

 

また、彼はuniVERSEのほうでは、シカゴの子供たちに「S.T.E.A.M.」(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、数学)教育の提供する教育プログラムをはじめるとも説明している。こちらからも、事件の件数を減らすだけではなく、「教育」を与えることにより長期的に、本質的に改善しようとしているのが伝わってくる。

楽曲に関しても、彼の楽曲はメンタルヘルスやフッドにて起こる問題について語っているものが多く、彼はここ数年で「若くレックレスなロックスター像」から「コミュニティにメッセージを広めるリーダー」へと成長しているのがわかる。そんな彼の活動はこちらからサポートできる。

Gofundme – SavemoneySavelife

「助けを求めてもいいんだ」Vic Mensaのデビューアルバムに込められた理念から見る「痛みを自覚すること」

Writer紹介:渡邉航光(Kaz Skellington):カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼Playatunerの代表。FUJI ROCK2015に出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。

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