殺人罪で起訴された5人のラッパーたち

 

今まで弊メディアではヒップホップのポジティブな部分を紹介してきた。ヒップホップがもたらすプラスの要因は強く、今までさまざまな人たちの人生を救ってきた。しかし同時にネガティブな部分もある。やはり貧困地域にて育ってきたジャンルでは、ギャング関連の事件なども多発している。いつもはインパイアされるような記事を書くことを意識しているが、今回は「殺人罪で起訴されたラッパーたち」を5人紹介したいと思う。

LBCのギャングに故郷を立ち入り禁止くらったSnoop Doggの返答。若者への想いとは?

 

 

Cassidy(キャシディ)


Barry Adrian Reese(バリー・エイドリアン・リース)は、Cassidyというステージネームで知られる、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身の34歳のラッパーである。ヒットシングルとして、R. Kelly(アール・ケリー)をフィーチャリングした”Hotel”などが挙げられる。

2005年にセカンドアルバム”I’m a Hustla”のリリースが決定し、彼の人気はピークに達したとまで思えたが。しかし悲劇は彼のホームタウンのフィラデルフィアにて、同年に起こった。

Cassidyは、Desmond Hawkinsを銃殺したということで、殺人罪、過失傷害、銃器不法所持および、共謀罪などの容疑で逮捕されたのである。仲間たちの争いごとに巻き込まれ、加担したとのことで有罪になった。この事件によって、彼のラッパーとしての将来は無くなったものと思われたが、Cassidyは翌年に釈放され、その後もアルバムをリリースしている。MTV News

 

 

Gucci Mane(グッチ・メイン)


Radric Davis(ラドリック・ディヴィス)は、Gucci Maneとして知られるアラバマ州バーミングハムのラッパー。2005年にBig Cat Records(ビッグ・キャット・レコード)からデビューアルバムをリリースし、同アルバムから、Young Jeezyをフューチャリングした”Icy”がヒットを記録した。活動は順調かと思えたのだが、Young Jeezyとの間で同曲の利権をめぐる抗争が起きてしまった。

これにより、最終的にYoung Jeezyは仲間に命令し、Gucciの自宅に押しかけて脅迫するように仕向けたのだ。結果的にGucciは彼の仲間を銃殺することになってしまうのだが、彼は2006年に正当防衛が認められ証拠不十分として、起訴は取り下げられている。MTV News

 

J-Dee(ジェイ・ディー)


Dasean CooperことJ-Deeは、Ice Cube(アイス・キューブ)のプロデュースを受け、Shorty、T-Bone 、そしてMaulkieの3人のラッパーと共に、Da Lench Mobとして活動していた。しかし1993年に彼は自分の彼女のルームメイトである男性を殺害した容疑で逮捕されてしてしまう。結果的に1994年にJ-Deeを除くメンバーはセカンドアルバム「Planet of the Apes」をリリースし、解散を発表した。LA Times

 

Cool C(クール・シー)


Christopher Douglass Roney(クリストファー・ダグラス・ロニー)は、Cool Cの通称で知られるフィラデルフィア出身のラッパー。Life in the Ghetto(ライフ・イン・ザ・ゲットー)のヒットで知られる彼は、1996年にフィラデルフィア市警察のLauretha Vaird氏に対する殺人罪、及び銀行強盗の容疑で逮捕された。彼は致死注射による死刑を宣告されたが、2度の延期によって現在も刑務所にいる。Billboard

 

C-Murder(シー・マーダー)


Corey Miller(コリー・ミラー)は、Master Pの弟しても知られる、ルイジアナ州ニューオリンズ出身のラッパーである。彼は2002年、ルイジアナ州ハーヴェイのクラブ内で、Steve Thomasという16歳の少年を殺害したとてして、殺害の容疑で逮捕された。C Murderは自分の無実を訴えたが、現在もルイジアナ州の刑務所で時を過ごしている。

 

上記が殺人罪で起訴された経験のあるラッパー5人だ。実際にはスヌープ・ドッグも含めさらに多くのラッパーたちがいるが、印象に残っている事件はこちらである。才能のある人たちが自分の才能を人生において充分に発揮できるように、貧困地域におけるこのような問題、銃社会によって起こる犯罪が減るように願うばかりだ。

いいね!して、ちょっと「濃い」
ヒップホップ記事をチェック!