コカインで80億円の財産を溶かした、2000年代を代表するプロデューサー「Scott Storch」の復活から学ぶ

 

 

2000年代を代表するプロデューサー

と言えば誰を思い浮かべるだろうか?Just Blaze、ファレル・ウィリアムス、カニエ・ウェストなど様々なアーティストが活躍をしてきた。90年代の良さも残しつつ、ポップリスナーが聞いてもインパクトのあるヒップホップがメインストリームにて広まった時代だったと感じる。その2000年代のサウンドを作り上げた1人と言っても過言ではないのが「Scott Storch(スコット・ストーチ)」である。

Dr. Dreの右腕プロデューサーであったScott Storchが自己破産への道を語る

彼は日本ではあまり表立って名前が出ていないが、彼の作品を知らない人はいないだろう。The Rootsのキーボーディストとしてキャリアをスタートさせた彼であるが、彼の人生の転換と言ったらDr. Dre「2001」であろう。この作品はドレーとScott Storchによって作り上げられたものと言っても過言ではない。「Still Dre」のピアノフレーズはScott Storchのフレーズであり、その後も彼はBeyonceの「Crazy in Love」アルバムのプロデュース、Terror Squad「Lean Back」、G-Unit、50 Cent、Jadakissなどの最も有名な曲達をプロデュースしてきた。

そんな彼がどのようにして80億円の財産を溶かしたかは是非上記の「Dr. Dreの右腕プロデューサーであったScott Storchが自己破産への道を語る」を読んで頂きたい。実はそんな彼が近年完全にドラッグから抜け出し、プロデューサーとして復活しているのを知っているだろうか?近年DJ Khaled、Rick Ross、The Gameなどのトラックを制作し、現在Lil Wayneとも作業をしているのだ。そんな彼のインタビューから学べることを紹介したい。

 

From: Billboard

Scott:俺の最近の人生で最も素晴らしかったのはDr. Dreと仲直りできたことだ。元々彼とは俺のドラッグの問題のせいで、長年関係が途切れてしまっていたんだ。彼とQuincy Jonesが俺にとって最高の存在だ。俺はTimbalandとも色々やっているし、また毎日スタジオにいるんだ。とても真剣に仕事をしている。俺は2年間ドラッグをやっていないし、酒も飲んでいない。ハーブを吸うだけだ。

素晴らしい女性もいるし、子供もいる。美しい人生だし、俺はとてもラッキーだ。

Dr. Dreと仲直りをし、毎日音楽をやっている状態だと語るScott Storch。彼は一度はコカイン中毒で自己破産をしたが、再度人生を生きるために立ち上がったのである。さらに2年間、一切酒もドラッグやっていなく、そのような関係を断ち切ったと語っている。さらに彼は音楽についてこう語る。

 

Scott:今の俺は色々な手法や、スキルを得ることができている。とてもハードに努力をし、仕事をしてるんだ。昔はそのことを忘れていたんだ。あまりにも人生が「金、女、ドラッグ」ばかりだったから「音楽への愛」そのものを忘れていた。今では自分がいかに音楽を愛してたかを思い出し、またハングリー精神を取り戻したんだ。この感覚は最高だよ。

 

以前の彼はあまりにもお金を持っていたため、そもそも自分が持っていた「音楽への愛」を忘れてしまったと語る。以前取り上げた記事では「ハリウッドのキラキラした世界に取り込まれた」と語っており、生活が一変したことに心がついていけなかったのである。彼から学べることは「音楽への愛」という基本的なところだろう。お金、女性、ドラッグのためにゲームにしがみついていた頃より、「音楽への愛」を表現している現在のほうが彼は幸せなのである。

もしかしたらトップアーティストになった後に、全てを失うという経験をしているから感じることなのかも知れないが、彼が現在このメンタルで音楽を作ることが出来ていることを嬉しく感じる。LOGICが「いくらお金を稼いでも幸せになれなかった」と言っているように、やはり「自分の愛していることをやり、生活する」ということが幸せの秘訣なのかもしれない。Scott Storchがまたドラッグに手を出さないで、幸せなまま音楽を作り続けることを祈る祈るばかりだ。彼が参加したDr. Dre「2001」の話もオススメである⬇

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