RZA「ODBの死は阻止することができたかもしれない」彼が語る後悔とは?

 

 

後悔すること

は誰の人生にでもあるだろう。それがもし「あの時宝くじ買ってたら当たってたかもなー」という後悔あればやらなかったことによりマイナスにならないが、世の中には様々なレベル感の後悔がある。その後悔によって学び、次にむけてすぐに前に進めるものもあれば、前に進む難易度が高いものもある。そんな大きな後悔について語ったアーティストがWu-Tang ClanのリーダーであるRZAである。彼はこの度Toureのポッドキャストに登場し、リーダシップやWu-Tang初期など、様々なことについて語った。

そのなかでも、最もインパクトがあった話が2004年の11月に亡くなったWu-TangメンバーのOl’ Dirty Bastardについてである。彼のパーソナリティについては、Playatunerでも取り上げており、彼がいかに破天荒であったかを理解することができる。

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そんなODBにたいして、RZAは「ODBの死は阻止することができた」と後悔していると語っている。彼が語る想いは非常に重要なことであると感じるので、是非紹介したい。実際にサマライズされている音声はこちらの動画で見ることができる。

ODBは彼の息子とRZAにクラック・コカインでハイになっているところを無理やり見せていたらしい。これは実際にODBの息子が他のインタビューでも語っていることでもあり、彼の死因もクラック・コカインとトラマドールのオーバードーズとなっている。そんななか、インタビュアーのToureが踏み込んだ質問をする。

 

Toure:彼にたいして他にできることはなかったのですか?

RZA:なかったとは言えない…ODBに関しては、彼は(俺らが何かを言うと)かなり怒っていた。でも俺らはを阻止することができたかもしれない。もっと無理やりでも行動に起こすことができたと思う。俺らの怠慢/不注意という部分もあった。

 

彼がなくなったとき、彼は実はRZAのスタジオにいた。そのため、RZAは自分が止めることができたかもしれないという後悔を胸に抱えたままずっと生きてきたのかもしれない。ODBは私生活でも相当多くのトラブルに巻き込まれており、RZAも「手がつけられない」と諦めていたのかもしれない。しかしそのなかでも、自分にはできることがあったと語っている。さらに彼はこのように続く。

 

RZA:もしあなたがそのようなストラグルの渦中にいたとしたら、あなたの家族や友人はそれを注意する強さ/愛/勇気を持つべきだ。「いや、それは駄目だよ!」と注意できるのも強さ/愛だ。俺や彼の家族やWuのメンバーにその勇気があれば、ODBはもっと俺らと一緒に時間を過ごせたかもしれない。

俺は自分のことばかり心配していた。俺の人生であった色んな問題ばかりに集中して、あなたの苦しみに耳を傾ける時間を取らなかった。俺らは皆お互いの叫び/苦しみに耳を傾けるべきと感じた。特に自分が愛する人だったり、自分のコミュニティ内で大事な人のものは。

 

誰かがそのような苦悩の渦中にいる場合、それを注意するのも強さ/愛/勇気だと語った。いつも自分のことを心配していたと語る彼は、ODBの叫びを聞かなかったことを後悔しているのだ。その「強さ」と「勇気」は愛がないとできないことであり、愛があったとしても人間である以上非常に難易度が高いことであり、なかなかできないことであると感じる。

個人的には、これは「注意」という観点だけではないという印象を受けた。それは「ポジティブ」な想いを伝えることができるうちに、伝える必要があるということでもあると感じる。それは自分の家族や友人にはもちろん、アーティストにたいしてもそうだ。心のなかで「愛」を思っている人がいくら多くても、それが伝わらなかったから、自分の存在意義に疑問を持ったまま亡くなってしまう人も多い。そして亡くなったときにやっと、「あの人は凄かった」と言われるパターンも多いだろう。才能や作品への愛であったとしても、その人への人間的な愛であったとしても、行動を起こす勇気がないままその機会を失ってしまうのは今後は避けたいものだ。もちろんLOGICが言うように「自分が幸せじゃないと周りも幸せにできない」というのも正しいと思うので、自まずは分の問題と向き合って幸せであることも重要である。

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