ウィル・スミスやJ Coleやビギーにもサンプルされた「The Whispers」

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昔の曲を懐かしみながら紹介するThrowBack Thursdayが今週で3回目です。

#TBTとは?第一回目 The Gap Band

第二回目The Friends of Distinction – Nujabesもサンプルしたボーカルグループ

今回紹介するのはウィル・スミス、J Cole、Notorious B.I.G.など様々なヒップホップアーティストにもサンプルされた60年代〜80年代のボーカルグループ

 

The Whispers(ザ・ウィスパーズ)


iTunes: And the Beat Goes On (Single Version) – The Whispers

 

The Whispersは1964年にカルフォルニア州LAのワッツにて結成されたボーカルグループである。 Wallace ScottとWalter Scott兄弟、Gordy Harmon、Marcus Hutson、Nicholas Caldwellが結成したが、1973年にGordy Harmonが交通事故で怪我をしたの原因で先週紹介したThe Friends of DistinctionのLeaveil Degreeが加入した。

長年の活動の中でジャンルもかなり変わっているThe Whispersであるが、チャートで#1を取り今でも語り継がれている代表曲は上記の”And The Beat Goes On”であろう。この曲はグランド・セフト・オートのVice Cityの挿入歌ともなっており、何よりもウィル・スミスの大ヒット曲”Miami“の元ネタとなっている。

iTunes: Miami – ウィル・スミス

その他にもCan You Do the BoogieやRock Steadyなどのヒット曲を飛ばし、80年代にはかの有名なSolar Recordsに所属した。その期間がいわゆるThe Whispers黄金期となった。Solar Recordsは人気テレビ番組Soul Trainのディレクターとディック・グリフィによって立ち上げられ、Shalamar、Babyface、The Deele、Lakesideなどのアーティストが所属していた人気ディスコファンク/ソウルレーベルであったので時代性も相まって勢いづいていたのであろう。この時期にリリースしたヒット曲”It’s A Love Thing”が個人的にはお気に入りの曲だ。現在彼らはボーカルグループやSoulMusicという部門にて殿堂入りしている。

It’s a Love Thing – The Whispers

 

このようにしてThe Whispersを聞いてみるとディスコファンク調の曲が多いが、70年代後半まではメローなソウル曲も多かったのでブームバップ系のトラックにも頻繁に使用されている。

上記はThe Whispersの1972リリースの”Hey, Who Really Cares?”という曲であり、下記がNotorious B.I.G.の”Niggas Bleed”という曲である。イントロのフレーズを上手くダークなストーリーにアレンジしている。

N***as Bleed – The Notorious B.I.G.

Notorious B.I.G.以外にもJ Coleや50 CentにもサンプルしているThe Whispersはファンク/ソウルファンだけではなくヒップホップファンにも是非聞いて欲しいグループである。

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