ネリー「Dilemma」MVでなぜケリー・ローランドはエクセルでメッセをしていたのか?真面目に考察
Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)
2002年にリリースされ、大ヒット曲となったNelly(ネリー)の”Dilemma”
この時代に生きていた人であれば一回はこの曲を聞いたことあるだろう。デスティニーズ・チャイルドのKelly Rowland(ケリー・ローランド)をフィーチャーしグラミー賞も受賞している。この曲が収録されているアルバムはアメリカだけで680万枚売れており、ラップ史上14番目に売れたアルバムとなっている。
このMVに注目したことがある人であれば、一度は疑問に感じる箇所があるだろう。それはMVの3:15時点で何故かケリー・ローランドがエクセルのスプレッドシートを使用してネリーに向けてのメッセージを書いている箇所だ。正直意味がわからない。内容は「どこにいる?着いたら教えてね」という、恋する乙女がいかにもネリーのようなピンプに送る内容となっている。何故、このようなメッセージにエクセルを使用するのだろうか…その疑問を投げかけられたネリーはこう語っている。
ネリー「まぁ昔はそれがイケてることだったんだろう(笑)最新のテクノロジーを使っている感じを出したかったんだよ。今見ると古い感じがするね(笑)」
と話している。これを読み、私は「いや、ネリー待ってくれ」とツッコんでしまった。年代とか関係なくエクセルでメッセージを打つ人なんて私は正直見たことがない。そりゃケリー・ローランドもネリーの居場所を見失うはずだ。それにしてもネリーはエクセルを使ったことないのではないか?と疑ってしまうような発言だ。それでは古いとか関係なしに、なぜケリー・ローランドはメッセージをエクセルのスプレッドシートで書いていたのか、Playatuner代表の私が可能性を考察してみた。
1.メッセージを管理している
もしかしたらケリー・ローランド役はめちゃくちゃまめなのかも知れない。送ったメッセージをソートできるように日時やキーワードで並べ替え、フィルタリングしている可能性がある。愛する相手に何回も同じようなメッセージを送るのを阻止したり、時間配分をきちんとするためにスプレッドシートで管理しているのだ。
2.下書きのバージョン管理をしている
メールを打つ前に他のテキストツールで下書きする人は実際に多い。ただ下書きを編集しているうちに「あ〜前のバージョンのほうが良かった」と嘆くこともある(と思う)。そのため毎回スプレッドシートにて下書きを書き、以前のやつと見比べることができるようにしているのかも知れない。現代だとGithub的な役割として使っているのかも(?)
3.もしかしたらメッセージじゃない
これはもしかしたらネリーに向けたメッセージじゃないのかもしれない。「恋する乙女が送りそうなメールの内容を考えてきて」と上司に言われ、エクセルにアイディアを綴っている可能性も微レ存だ。そのためか、思い浮かぶのに苦戦して、険しい表情をしているのだ。
4.Outlookメールからマクロ/VBAを使用してエクセルに転記
もしかしたらケリー・ローランドはプログラミングもできるのかもしれない。Outlookメールにて「あれ?こないだ送ったのどれだっけ?」ってならないように毎回メールがエクセルに転記され、管理できるようにしている可能性もある。ネリーの言う「最新のテクノロジー」とはこのことだったのか。
というわけで、なぜケリー・ローランドがメッセージを打つのにエクセルを使用しているのか、という疑問を真面目に考察してみた。とてもくだらない記事になってしまったが、たまにはこのような記事もいいだろう。上記の4つは100%違うだろうし、理由は「なんとなくエクセルが文章の内容を見せやすかった」に違いない。しかし確かに私は昔テレビでこのMVを見たとき、あの携帯電話に憧れた覚えがある。「最新っぽくてカッコいい」というイメージをブランディングをするのは、アーティストにとってとても大切なことだということを、ネリーは当時から教えてくれていたのだ。
ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington):カリフォルニアOC育ちのラッパー兼、Playatunerの代表。umber session tribeのMCとしても活動をしている。
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