2Pacの最期の言葉とミステリー。亡くなる直前に彼が警官に伝えたこととは?
(6/13/2017)
伝記映画All Eyez On Me
の米国での放映が今週の金曜日に迫った。日本ではいつ公開になるがわからないが、実際に映画がどのような出来になっているのかが気になって寝れないという方も多いだろう。私もその1人であるため、2Pacネタの記事が多くなってしまい大変申し訳ないが、この映画を見る上で重要になってくるかもしれない豆知識を一つ紹介したいと思う。数年前に話題になったので、知っている方も多いだろう。
2Pacの死については様々な憶測が飛んでおり、一度はギャングメンバーが逮捕されたが、すぐに釈放されている。さらにそのギャングメンバーもその後、殺害されているので20年経った今でもは迷宮入りとなっているのだ。ここで当然出てくるのは、「シュグ・ナイトと2Pacは銃撃されたときに、犯人の顔を見ているのか?」という疑問である。
そんな疑問に関する情報が2014年のビルボードにて紹介されている。彼らが銃撃されたときに、ラスベガスにて夜勤をやっていた警察官、Chris Carrollによる証言である。彼は現場に駆けつけ、銃撃直後の2Pacを保護した。彼の証言はこうである。
➖ 撃たれた直後の2Pacはシュグ・ナイトに何かを叫ぼうとしていた。私が何度も「誰が撃ったんだ?何があったんだ?」と聞いても、無視をし続けた。彼はシュグ・ナイトにずっと何かを伝えようとしていた。私を無視し続けたが、急に様子が変わったのだ。発声することに苦労している様子から、急に落ち着いた様子になった。生きるために戦う様子から、「俺はもう駄目だ」という様子になった。彼は落ち着いた状態で私の目を見た。私はやっと協力を得ることができると思い、もう一度「誰がやったんだ?」と聞いた。
彼は喋るために最後に息を吸い、一言私にこう言った。
「Fuck You」
それ言った直後に彼の様態は悪化し、意識を失った。そのタイミングで救急車が到着をし、彼は意識を取り戻すことはなかった。
なんと彼が最期に警官に伝えた言葉は「Fuck You」だったのだ。フッド英語には「Snitch(スニッチ)」という単語がある。スニッチとは、犯罪などを警察に言いつけることであり、フッドにおいてはスニッチはルール違反/仲間を売ることと同じぐらいのタブーとされている。2Pacは自分を撃った敵においても、「スニッチをしない」という理念を突き通したのかもしれない。それか口に出せない存在だったのかもしれないし、もしかしたら警察の仲間という意味で「Fuck You」と伝えたのかもしれない。
シュグ・ナイトは今年の4月に自分の元奥さんが殺害に関与していると発表したが、殺人罪の疑いで収監されている今のシュグ・ナイトの状況を考えると、注目を浴びるためのスタントという可能性が高い。2Pacが銃撃されたとき、彼らはラスベガスでマイク・タイソンの試合を見た直後だった。マイク・タイソンの試合が行われたラスベガスにて、目撃情報がないという状況も不自然だと感じる。2Pacの発言により、警察が捜査に力をいれることを拒んだという噂もあながち間違えではないかもしれない。
殺害された翌年の1997年のLATimesにて、OutLawzのE.D.I. Meanはこのように語っている。「俺は白いキャデラックに乗ってる4人の黒人男性を見た。そのうちの誰が撃ったかはわからないが、後部座席だったのは見えた。ほんの少しだけ顔を見たが、鮮明には覚えていない。警察にはそれを伝えたが、警察から協力を要請されなかったし、無視もされた。」
今でも真相がわかっていないこの事件であるが、伝記映画「All Eyez On Me」ではどのようにカバーされているのだろうか?映画が日本でも公開されるのを待てない。
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