Lil Uzi Vert「段々人生で何が大切なのかがわかってきた」彼が成長した瞬間とは?

 

 

新世代ラッパー

にはいつも批判が集まる。ヒップホップ業界では「オールドスクール vs. 新世代ラッパー」の構図が多少なりともあり、若者アーティストは常にオールドスクールからの批判に晒されている。しかしその構図こそが、ヒップホップを前に進めてきたものだと感じる。以下の記事はPlayatuner人気記事となっているが、こちらも是非チェックして頂きたい。

「最近の若者は先人たちをリスペクトしない」という批判について。Lil’ Yachty、ラップブーム、私のミッション

若い世代のアーティストがつくる音楽についてどのように思うかは、人それぞれであるが、若い世代のアーティストの面白いところは、徐々に成長していく彼らを見ることができるという点である。そのような意味でもLil Uzi VertやLil Yachtyの話題を見るのは面白い。そんな想いもあり、Lil Uzi Vertの最新のBeats1のファレルとのインタビューを紹介したい。

 

ファレル:何か大きな買い物はしたかい?

Uzi:服はたくさん買ったかな…あとお婆ちゃんに家を買ったね。俺はお婆ちゃんとずっと一緒に住んでたんだ。これは結構俺にとってシリアスなことで、なんか常套句のようにダサく聞こえるかもしれないけど。俺が父さんの場所に引っ越したときも、結局その後は婆ちゃんの家に戻ってきている。

フィラデルフィアに住んでた最後のほうも、フッドに住んでたんだ。婆ちゃんはずっとフッドに住んでて、引っ越してもフッドからフッドに移り住む感じだった。でも今は郊外にある大きな家に住んでるよ。とてもその家を気に入ってくれてる。

 

元々ずっとゲットーやフッドに住んでいた彼の祖母。彼にとって祖母の存在は大きかったと満面の笑みで語る。そして祖母に家を買ってあげたことにより、彼はとあることに気がつく。

 

Uzi:とてもいい気分だったよ。こんな気分は他のことでは感じることはできなかった。金を稼いで、色々なものを買ったけど、大体1時間ぐらいしかいい気分でいれないんだ。でも婆ちゃんに家を買ったことは、今でもいい気分だし、こうやって話すことができる。

段々人生で何が大切なのかがわかってきた。少しづつだけど、段々わかってきたね!

 

22歳の彼は「人生で何が大切なのかが、少しづつわかってきた」と語る。今まで宝石、服、車など様々なものを買ったが、それらでは感じることができなかった重要なことを感じることができたのである。それは自分を大切にしてくれた人への恩返しなのかもしれない。または身内の人をサポートする思いやりの気持ちなのかもしれない。近年の若者はとても「物質的」だと批判する人も世の中にはいるが、彼は自分でこのように「大切なこと」に気がついたのである。

彼はこのイイ話の後に「俺が最初に買った車はランボルギーニで、車にハマってるんだ」と語ったので、素晴らしくバランスがいい「ロックスター」になっていると感じる。Lil Wayneの、このようなイイ話もオススメだ。

Lil Wayneが地元ニューオーリンズの子供たちのためにやっていることが素晴らしい

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