伝説のプロデューサーのLarge Professorが選ぶ「好きなプロデューサー5人」新世代では誰が好き?

 

 

ヒップホップ文化に

多大な影響を及ぼしたプロデューサーたちは多く存在する。PlayatunerではDr. DreやDJ Premierなどのプロデューサーたちについては何度も取り上げてきたが、そんなGOAT(グレイテスト・オブ・オールタイム) の一員として確実に入るのがプロデューサーLarge Professor(ラージ・プロフェッサー)である。彼はMain Sourceの一員としてNasのメンタリングもし、Nasのクラシック「Illmatic」でも「Halftime」「It Ain’t Hard to Tell」「One Time 4 Your Mind」をプロデュースしている。その他にもKool G Rap、N.O.R.Eなどの楽曲もプロデュースしており、彼はプロデュースに留まらずラッパーとしてもスキルを見せている。

以前DJ Premierの「好きなプロデューサートップ5」を記事にしたが、今回はLarge Professorのトップ5を紹介をしたい。彼の好きなプロデューサー5人は誰なのだろうか?

 

 

① 45 King

45 Kingは80年代後半から活躍しているプロデューサーである。代表作としては、Jay-Zの「Hard Knock Life」やエミネムの「Stan」が挙げられるが、MC Lyte、Queen Latifah、Craig Mackなどの楽曲もプロデュースしている。

 

② Easy Mo Bee

Easy Mo Beeの代表曲を選ぶことは非常に難しい。彼はNotorious B.I.G.の「Ready 2 Die」とCraig Mackの「Project: Funk da World」の半数の曲をもプロデュースしている。2Pacの「Me Against the World」からも「If I Die 2Nite」と「Temptation」をプロデュースしている。その他にもWu-TangのGZAのデビューアルバムやマイルス・デイヴィスのジャズとヒップヒップを融合させた作品のプロデュースも行っている。

 

③ Marly Marl

83年から活動しているベテランであるが、RZA、DJ Premier、Pete Rockなどの凄腕プロデューサーたちが影響されたプロデューサーである。DJ Premierは彼のことを「ヒップヒップのジェームス・ブラウン」と語っており、Big Daddy Kane、MC Shan、Kool G Rap、LL Cool Jなどの楽曲をプロデュースしている。

④ Rick Rubin

Def Jamの創設者であり、数々のヒットアーティストのプロデュースをしてきたレジェンドである。Beastie Boys、Run DMC、Public Enemy、LL Cool Jなどと言ったヒップホップ最重要なアーティストたちをプロデュースしてきた。彼のクールなところは、Slayerのようなメタルバンドのプロデュースもこなしてしまうところだ。彼がプロデュースしたBeastie Boysの「Licensed to Ill」はビルボードにてラップ初の1位を獲得したアルバムである。

⑤ DJ Premier

説明は不要だとは思うが、彼のプロデュースするトラックはDopeの代名詞と言っても過言ではない。ハードでファンキーなトラックにてジャズ、ファンク、ソウルをサンプルさせたら彼の右にでる者はいないとも言える。

 

Large Professorが名前を挙げた5人は上記となった。彼は6人目として自分の名前を挙げ、さらには新世代のプロデューサーとしてFlying LotusとDibiaseという2人の西海岸のプロデューサーの名を挙げた。

2人ともLA出身のプロデューサーであるが、前衛的なビートシーンに身をおいている、イノベーター的な存在である。やはりLarge Professorは、音楽的に過去のものをリスペクトをしつつ、常に新しいことをやっているプロデューサーたちが好きなのであろう。このように偉大なプロデューサーたちの好きなプロデューサーを見ることにより、過去と未来の間に架かっている橋の存在を認識できる。

DJ Premierが語る「好きなプロデューサーTop5」。誰に影響されたのか?

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