レッドマンが「Loyalty」という言葉について語る。「裏切られるなら◯◯されたほうがマシだ」

 

 

Loyalty

といえば最近だと完全にケンドリック・ラマーの人気曲を思い浮かべるだろう。「忠誠心」「忠義」「真摯」という意味が含まれている言葉であるが、ホーミーや家族を大切にする人たちの間では頻繁に使用されている。「Loyalty」という言葉を題材にした曲も多く、ヒップホップ文化のなかでも非常に重要な言葉である。

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そんななか、Loyaltyという言葉について語ったのがPlayatunerでもおなじみのRedman(レッドマン)である。レッドマンは非常に面白い口調でモチベーショナルなことを言う姿勢が素晴らしく、彼の堂々とした発言には毎度勇気をもらえる。この度Wu-Tang ClanのMasta Killaの新アルバム「Loyalty is Royalty」のプロモ用ビデオにてレッドマン、メソッドマン、Inspectah Deckが「Loyalty」という言葉について語っているのだが、レッドマンの回答を紹介したい。

 

レッドマン:「Loyalty(忠誠心)」は俺にとって全てだ。仲間に裏切られて盗まれたり、嘘つかれたりするぐらいだったら、超デカ尻のファットな女に毎月2回キン◯マを蹴られたほうがマシだ。一撃でちゃんと2つとも狙えるようなデカイ女だ。仲間に対して真摯じゃないのは、NGだ。俺の血にはそういうことは流れていない。

そういう意味でもLoyaltyは俺にとっての全てだ。俺は信じられるクルーと一緒じゃないと、動かない。むしろ今年は自分が共に活動する範囲を狭く留めている。世の中はLoyalじゃないやつらが多いからね。

 

裏切られたりするぐらいなら、キン◯マを蹴られたほうがマシだと語ったニュージャージーのベテラン。レッドマンが今もWu-Tangの面々やメソッドマンと仲が良いのは、彼が信頼関係を築ける男だからなのだろう。フッド出身にとって「信頼」は最も重要なものであり、信頼が生きるための全てとなる。アーティストとして、そして人間として信頼関係を築くことは非常に重要だ。ビジネスでも言えることなのだが、「確実性」や信頼性を失うことがあると、一瞬でキャリアが崩れ落ちる可能性がある。その大切さをわかっているのがレッドマンなのだ。レッドマンの長年の経験から出てくる比喩表現も、「説得力」が増すようなものであり、「さすがベテランラッパーの表現だ」と言いたくなるものである。

 

レッドマンの奇想天外なラップは彼のこのようなパーソナリティから来ているのだと改めて感じることができる。面白いMV、アグレッシブなラップ、面白いインタビューというとなんとなくエミネムのイメージが強いが、エミネムはレッドマンの大ファンということで、彼のラッパーとしてのパーソナリティがどこから来ているのを垣間見ることができる。このようにレッドマンの「リアルっぷり」はパーソナリティを100%に出しているリリックやラップから来ているのだろう。

Redmanは言い訳なんて受けつけない!彼の「仕事に対する熱意」でモチベーションを上げよう!

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