伝説のMCのRakimが「MCとラッパーの違い」について語る

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MCとラッパーの違いとは?

こんな疑問を感じたことはないだろうか。そんな疑問に対して、ラップの神と称されるRakim(ラキム)が247HH Archivesのインタビューで語った内容を紹介しよう。

Rakimは、NY出身のMCで、グラミー賞受賞の経歴もあるR&B歌手、Ruth Brown(ルース・ブラウン)の甥としても知られる。1986年から1992年までEric B. & Rakim(エリックB・アンド・ラキム)としても活動し、ヒップホップ・ミュージックの歴史の中で、もっとも影響力のあるMCの一人といっても過言ではないだろう。そんな彼が、MCとラッパーの違いについて語る動画がこちらなので、ご覧いただきたい。

 

「MCとラッパーの間にある差についてだが、それはすごくシンプルなことだ。MCは、よりウィットに富んでいて、言葉が巧みんだ。ボキャブラリーもより複雑だ。

対するラッパーは、盛り上がりがメインで、パーティ・ラップというか …わかるだろ?客席を暖めて盛り上げる。

でもMCは言葉同士をつなげたり、さまざまなリズムとコンセプトの中で巧みに利用するんだ。今のシーンにはそういう存在がもっと必要だと思うんだ。

今はパーティ・ラップが流行っているだろ?もちろんパーティ・ラップは素晴らしいよ。ただ、お互いの存在は平等に存在する必要があるんだ。」

 

前回紹介した「伝説のMCラキムがヒップホップの今と昔を語る。86年はどんな気持ちでラップをしていた?」でもそうであるが、やはりRakimはこのような思想からもヒップホップのマスターと言っても過言ではないだろう。彼には新世代を認める柔軟性があるのだ。彼の「知識」こそがヒップホップの進化を加速させたのである。今後もRakimのインタビューを紹介していくので是非チェックして頂きたい。ヒップホップのリリシズムにおける考察はこちら

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