アトランタ出身の新人アーティスト6LACKとは?6LACKについての4つのこと

Writer: Luther

 

今注目されている6LACK

昨年11月に初のスタジオアルバムをリリースして以来、着実に注目されつつある24歳の新人アーティストをご存知だろうか?2016年の暮から日本でも名前を聞くようになり、気になっていた方も多いと感じる。そんななか、米HNHHが6LACKについてまとめてくれているので、そこに載っている面白い情報も含め、彼のことを紹介させて頂きたい。

 

元はラップ・バトル出身


中学校のころからラップ・バトルを始めるようになった6LACK。当時を振り返るツイートの中 には、なんとYoung Thugとのバトルも混ざっていた。

throwback to the battle dayz lol #barter6 pic.twitter.com/LPle54O16Q

— bear (@6LACK) 2015年4月21日

大学生の間もその活動に勤しんでいたようだが、2011年からそのスタイルは一気に変わる。流麗なメロディを始めとした、R&B的な歌い方にラップを混ぜるようになったのだ。彼はラッパーのリリシズムを持ったシンガーとして、自分自身の分野を突き進んでいると感じる。現に「Prblms」からもただの歌ではなく、MC的な韻の踏み方も感じ取ることができる。

 

レーベルとの契約、そしてその過ち


彼は2011年、「当時有名だった、とあるアーティストのレーベル」と契約し、地元から遠く離れたマイアミへ拠点を移した。しかしながら彼に待ち受けていたのは、過酷な5年間だったとのこと。彼のホームページにて公開されている文章「Here’s To Being Free」ではこう語られている。

俺は、彼らの言う「ヒット・ソング」を毎日のように作らされていた。聞こえてくる言葉は「ヒット・ソング」だけであった。そこでは誰もが俺のことを「特別」だと呼んでいた。でも俺が唯一感じていたのは「拘束」されているということだけだった。彼らが強要するヒット・ソングの制作に対して、やがて俺は反発することに決めた。

彼らにとって俺は「ヒット・ソング」でしかなかったのかも知れないが、俺はそれ以上の存在だということを証明したかったんだ。

そして2016年、契約が切れた彼はレーベルの元を離れ、現在のLVRNと契約したのだ。彼のこのような過ちは「Run The Jewelsのアドバイス」と共通したレッスンを学ぶことができると感じる。他の目を気にするのではなく、自分自身がやりたいことを突き進むことの大切さを彼はここで学んだのだろう。ロングスパンで成功している人のレシピだと感じる。

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 キッチンでレコーディング


その後、最終的に彼はLVRN(インタースコープの子会社)と出会い契約にいたる。昨年8月には冒頭でも紹介した「PRBLMS」をリリースする。彼はこうXXLに語った

「PRBLMS」は自宅のキッチンでレコーディングしたんだ。数年前からキッチンでレコーディングするようになって、200曲ほど作ったよ。

決して良い環境でなくても、どこでも音楽制作をするようなバイタリティを持っているアーティストなのである。彼は長年拘束されてきたこともあり、「何が何でも自分の音楽をつくる」という気持ちがにじみ出ているのだ。

 

Free 6LACKをリリース


初のスタジオ・アルバム「Free 6LACK」を昨年11月にリリースした。アルバムタイトルに込められた意味について、彼はFader誌に語った。

過去に起こった取引、古い関係、そして自分自身の古い思考からの解放として「Free 6LACK」という名前をつけたんだ。俺にとって遷移のようなものなんだ。俺は、数年間閉じ込められていて、この作品は俺の「お披露目パーティー」みたいなものと言ってもいいだろう。

アーティストにとってその能力を拘束される精神的苦痛は、想像を絶するものだろう。数年間の長い苦しみをへて、彼はついに解放されることになった。既にさまざまな場所からも評価をされているが、6LACKが今後どのようにしてキャリアを積んでいくのかが楽しみである。特に彼が契約をしているLVRNはRAURYなどが所属しているのもあり、音楽的にアーティストを尊重する場所だと感じる。

6LACKが所属するまではLVRNにはRAURYしかいなかったのもあり、今後のLVRNの成長とともに6LACKがどのように成長するかが見どころであろう。レーベル/事務所とアーティストが一つのブランドとして共闘していく姿はとてもエキサイティングであり、音楽業界のあるべき姿なのかもしれないと感じた。

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