P-Funkジョージ・クリントン「トランプはFunkを聞いたほうがいい」ファンクレジェンドが語る「団結」

 

ファンクミュージック

の特徴と言えば何を思い浮かべるだろうか?私のイメージだとやはり「団結」であると感じる。ファンクの成り立ちから、ビートにおいてのアクセントのとり方もまさに「全員」が一緒に音楽と共鳴していると感じる。ファンクは音楽としての役割だけではなく社会的ムーブメントの役割もあり、今でもどのジャンルにおいてもファンクの影響を聞くことができるのはそのためだと感じる。

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ファンクの祖といえばジェームス・ブラウンであり、ジョージ・クリントンがファンクを次のステップに持っていったと言っても過言ではないだろう。ファンク・ミュージックの祖でもあるジョージ・クリントンとP-Funkはヒップホップにも多大な影響を与え、Dr. Dre、スヌープ、Ice Cube、2Pacなどのアーティストにサンプリングされている。先日亡くなってしまったジュニー・モリソンのシンセからの影響については以前こちらの記事で説明した。
そんなP-Funkの総帥ジョージ・クリントンであるが、CNNのインタビューにてファンクに込められた想いを語った。

 

名曲One Nation Under a Grooveについて

ジョージ:「One Nation Under a Groove」は様々な音楽/趣向をコネクトさせる「力」でもあるし、ファンクが目指してきた「至高なる目標」のようなものだ。当時俺らは既に「Mothership Connection」とかで熱いバンドだったんだけど、そこで俺らの観客をみた2人の女性がこう言ったんだ。

「P-Funkの観客がノッてる姿は、グルーヴの名の下に様々な人達が一致団結した国のようだ。」

そのフレーズを聞いて「One Nation Under a Groove」という曲を作ろうと思ったんだ。スタジオに入って数日で完成したよ。すぐにヒット曲になることがわかり、うちらのアンセムとなった。

 

P-Funkのライブにて踊っている人たちの姿が「音楽で一致団結した国」のようなものだったと語るジョージ・クリントン。さらに彼はこの曲により気づきを得ることになる。

 

ジョージ: そのOne Nationである「国」は「全員」が含まれているんだ。どの人種でも、どの年齢でも、どんな趣向でも全員が音楽で団結する「国」だ。俺らの後にもスヌープ、ドレーなどのヒップホップアーティストがサンプルをしたりして、ファンクというムーブメントを受け継いだ。

トランプにはFunkが必要だな。様々なことに対して反対する人は「ファンキー」になれない。彼は良いFunkコンサートに数回行ったほうがいいかもな。もしかしたら心が変わるかもしれない。「One Nation Under a Groove」を彼に送るとするかな。

例えば英語を喋れない人たちが多い香港とかでライブをやっても、全員が「One Nation Under a Groove」を歌って団結しているんだ。今では「One “Planet” Under a Groove」にする必要があるかもな。「全員」がビートの①でユニゾンをして、団結をするんだ。

 

 

どんな人種、趣向、年齢でも「全員」がグルーヴの名の下に団結する空間をジョージ・クリントンとP-Funkは作り上げたのだ。ビートの①で、皆ユニゾンをすることにより、共感する空間を与えるのだ。ファンクミュージックは「魂の叫び」であり、全員が一緒にビートを感じることができる素晴らしい音楽/ムーブメントだと感じる。Funkって何?と感じる人は是非記事冒頭の「Funkと社会」を読んでほしいと感じる。

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