Flying LotusはStones Throwでインターンをしていた。全ては「サイクル」になっていると感じる話

 

 

全てはサイクルになっている

というフレーズを聞いたときに「は?」と思う方もいるだろう。しかし世の中の繋がりや、エネルギーの動き方はサイクルになっていると感じる。私がイメージしているサイクルがどのように読者の方に伝わるのかはわからないが、伝わりそうな例をPeanut Butter Wolfが説明してくれている動画を紹介したい。Peanut Butter Wolfと言えば、LAを代表するインディーズレーベルStones Throwの創業者/代表あり、彼のレーベルに対する素晴らしい理念は以前もPlayatunerにて紹介をした。

Stones Throwがレーベルとして何故最高にイケてるのか?創業者Peanut Butter Wolfの理念から見るその理由

そんな彼が私がイメージする「サイクル」について語っている動画が下記である。彼がBeats1のSoulectionラジオに出演した際にSoulection代表のJoe Kayと語った内容が面白いので紹介させていただく。

 

Joe Kay:Flying LotusをStones Throwに加入させようと思ったことはないの?ずっと気になってたんだ。

PBW:面白いことに、Flying Lotusは昔Stones Throwでインターンをしてたんだ。俺に曲を聞かせてくれたりしたんだけど、当時の彼の音楽はJ DillaやMadlibの音楽に似ていたんだ。もうMadlibやDillaはいるから、Flying LotusをStones Throwにいれることはしなかったんだ。でもその数年後、彼は「自分のサウンド」を見つけた。少し契約しなかったことを後悔しているけど、彼は自分のレーベル「Brainfeeder」を立ち上げて、Thundercatのような素晴らしいアーティストを世に輩出しているからそれで良かったんだと思う。

Joe Kay:でも全員、近いサークル内にいるよね。LAのシーンを思い浮かべると、Stones Throw、Brainfeeder、Soulection、Low End Theoryとかあって。面白いのが、実は俺も高校を卒業した時に、Stones Throwのインターンに応募したんだ。返信はなかったけど(笑)でもそれが「PBWとかColemanに頼って、彼らのレスポンスを待つようだと駄目だ。自分でレーベルを始めないと…!」って思うきっかけになって、Soulectionを立ち上げたんだ。

PBW:まじか。そう考えると、世の中とてもクレイジーで面白いね。

Joe Kay:しかも今ではSoulectionでインターンをしたいってメールが毎日のように来るし、多分彼らも俺が感じたことと同じことを感じるんだと思う。

PBW:そうだね。俺も1987年にビースティ・ボーイズのライブで、客席からステージにデモテープを投げ入れた経験があるんだ。そして自分で活動をするようになり、その何年も後にビースティ・ボーイズのオープニングアクトをやったんだ。

 

この会話から私が考える「サイクル」の雰囲気が伝わってくると感じる。自分の憧れの人たちに一回で認められるなんてあるわけがないのだ。その結果を噛み締め、自分で「独自の行動」を起こすことにより、いつかそれが巡り巡ってその人たちと再度繋がるきっかけになる…世の中にはこのような構図が存在している。偶然とも言えるが、「偶然が巡りあわせた努力の結果」とも言えるだろう。ここで重要なのは「自分で行動」をすることである。Joe Kayが言うように、誰かにスポットライトを当ててもらうのを待っていては、一生この「サイクル」には入れないのかもしれない。スポットライトを当ててもらうきっかけがあったアーティストも、そのスポットライトを当てる人に出会うための行動と努力をしているのだ。

特に近年のインディーズアーティストで成功している人たちは、そのサイクルに入るための努力をしていると感じる。Russがいい例であろう(下記記事)。まさに「待つ」から「自分でグラインドする」時代になっていると感じる。自分の「芸」を磨き、自分が「独りでもやるぞ!」という意識を持っていれば、いつか「サイクル」に入れると信じている、というお話 〜完〜

水面下で帝国を築き上げるアーティストたち。「自分で全部やる」というパワーと美学

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