エミネムプロデュースの新映画「Bodied」に込められた想いとは?エミネムとDr. Dreが曲を提供!?

 

 

バトルラップ

の映画と言えば「8 Mile」を思い浮かべるだろう。エミネムが主演/脚本を努めており、アンダーグランドのラップバトルの世界を世間に紹介した作品でもある。今でも人気映画として君臨しており、さらに主題歌の「Lose Yourself」は音楽の世界からも飛び出し、定番曲となっている。

エミネム「Lose Yourself」をプロデュース/作曲したJeff Bassが15年経った今語る。

 

そんなエミネムが新たに手がけるバトルラップの映画「Bodied」が話題になっている。大学院生が研究のためにバトルラップのシーンに入り込むというストーリーがコンセプトとなっていると米メディアでは報道されている。

海外のラップバトルシーンと言えば米国のSmack/Ultimate Rap League(URL)、カナダのKing of the Dot(KODT)、イギリスのDon’t Flopがラップバトルリーグとして有名所だ。Playatunerでは以前Don’t Flopのエイプリルフール企画について書いたが、非常にアンダーグランドフォロイングが多いジャンルである。KODTなどはあのドレイクがわざわざチケットを取って見に行ったDumbfoundeadなども参加しており、人気バトルも生まれた名リーグとなっている。

そんなPlayatuner(の中の人)の長年のお気に入りDumbfoundeadも参加している映画が今回の「Bodied」である。上記のKODTのチャンピオンKid Twistも脚本/監督として参加しており、非常に期待できる内容となっている。(ちなみにKid TwistとDumbfoundeadの勝負は名勝負であるが、Kid Twistがホームタウンハイプで勝利した感は否めない!)トレイラーに出演しているのは人気バトルラッパーのDizaster!

実はこの「Bodied」であるが、エミネムとDr. Dreがサントラを手がけているらしい。実際にプレミアの時は、それらの新しい音楽は含まれておらず、流通するときに追加されるとのこと。監督のJoseph Kahnがこの映画に込められた想いをHollywood Reporterに語ったのだが、こちらも興味深いコンセプトとなっているので紹介をしたい。この映画に込められた想いの大きな要素は「フリースピーチ」であると語っている。

 

Joseph:バトルラップでは、最も意地悪で、最もクレイジーで、最も人種差別的で、最も誹謗中傷的なことを言い合った後に皆でビールを飲んで友達になるんだ。その観点をこの映画では探求したかった。バトルラップはアンダーグランドの「フリースピーチ/言論の自由」というメッセージなんだ。

でもこの映画は自動的にその立場を決めることはしないんだ。なぜならその自由のなかでも「このフリースピーチに限度はあるのだろうか?」という疑問が残っているからだ。これは重要な疑問である。

 

「フリースピーチ」であり「表現」の一種として理解して戦い合う場がバトルラップであり、その言論/表現の自由という観点について掘り下げたかったと語った。しかしそれは、自動的に盲目的に賛同するのではなく、「限度があるのか?」という疑問をぶつける内容にもなるのだ。これは言論が自由とされつつも、実はあまり自由ではない世の中で非常に重要なメッセージとなるであろう。「気に入らない」という理由で、事柄のダイナミクスを考えることを放棄し、敵認定するのは簡単である。しかしそんな世の中だからこそ、このように一旦「最も自由とされている場」の全体像を見直してみるのが必要なのかもしれない。

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