Childish Gambino「Redbone」のプロデューサーLudwig Göranssonが使用した機材等を解説

 

オールドスクールファンク

からインスピレーションを受けた作品は近年増えていると感じる。Daft PunkのGet Luckyがきっかけになったのかも知れないが、Bruno Marsに限らず様々なアーティストがファンクをやっている。そのなかの一人がChildish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)である。彼が去年リリースしたアルバム「Awaken, My Love!」ではまさにFunkadelicサウンドをカムバックをさせている。

Childish Gambino「ジャンルという概念は死んだものだ」アーティストがとるべき「リスク」とは?

 

そのアルバムの2ndシングルであり、先週プラチナ認定された「Redbone」はまさにP-Funkのブーツィー・コリンズの「I’d Rather Be With You」のリスペクトであろう。この楽曲をプロデュースしたLudwig Göranssonが解説している動画が面白いので紹介をしたい。

 

Ludwig:ドナルド(Childish Gambino)のスタジオに行って、単に遊んでただけなんだ。そしたら彼がドラムを叩きはじめて、そのドラムビートが元となって曲を書くことになった。このアルバムを作る前にFunkadelicのアルバムをたくさん聞くようになったんだ。元々ジャズやブルーズばかりだったから、それまではあまりサイケなファンクを聞いたことがなかったんだ。

 

なんとあのドラムをChildish Gambinoが本人が叩いているらしい。最初に聞いたとき「この楽器のよれ具合、決して演奏が上手いわけではないが、70s感や人間味があって素晴らしい」と感じたのであるが、どうやらChildish Gambino本人が叩いていることがその要因となっていたようだ。さらに彼は楽曲の説明を続ける。

 

Ludwig:とてもオーガニックであり、当時の音を再現したかったんだ。曲のオープニングとなる音はMelotronというシンセサイザーだ。そこからイントロに入り、Rhodesのエレピが入る。ベースは俺がスラップをしていて、さらにシンセベースも入っている。

 

実際に紹介されているわけではないが、映像を見る限りヴァースのシンセベースはRolandのJuno-106であり、サビ前がDave SmithのPro2である。どうやらドラム以外の楽器はLudwig本人がプレイしているようだ。さらに注目すべきはイントロのギターであろう。

ROLAND JUNO-106 JUNO106 シンセサイザー Synthesizer
ローランド
売り上げランキング: 22,002

 

 

ギターはヴィンテージのテレキャスターを使用したらしいが、注目すべきなのはこのエフェクターだ。イントロとアウトロのぎギターに関しては1968年代にGibsonから出たMaestro G-2 Rhythm N Soundというペダルが使用されたらしい。このエフェクターは当時なんとJimi Hendrixが使用していたもので、Redboneではオートワウやファズが応用されている。

どの楽器がどのように使用されているか気になる方は、この動画を是非チェックしてみるといいだろう。このようにプロデューサーたちが楽曲を解説する企画というのはとても面白く感じる。

Chance The Rapperの「No Problem」をプロデュースした「Brasstracks」が語る制作秘話

いいね!して、ちょっと「濃い」
ヒップホップ記事をチェック!