Childish Gambino「ジャンルという概念は死んだものだ」アーティストがとるべき「リスク」とは?

 

去年の12月にリリースされ、話題となったChildish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)の「Awaken, My Love!」。これ以前の作品スタイルは基本的にラップであったため、今作の70s/80sファンクのスタイルに驚きを隠せないリスナーも多数いたことであろう。The RootsのQuestloveは「Childish Gambinoの新譜が衝撃すぎて朝4時にD’Angeloを起こしてしまった」と語っており、それほど衝撃的と感じた人が多かったようだ。

「ATLANTA」でゴールデングローブ賞をとったり、スター・ウォーズにて起用されたり、俳優としても大活躍中のChildish Gambinoであるが、そんな彼が語ったインタビューが面白いので紹介したい。

(インタビューにて:「箱」に自分を閉じ込めないことが、彼の良さだと言われたとき)

Childish Gambino:俺は「ジャンル」という概念が既に死んだものだと思ってるんだ。自分が信じているのは「人々はただ良いクオリティのものを欲しがっている」ということだ。リスナーやファンはただただ素晴らしい作品を欲しがっているんだ。だから新しいものをつくるしかないんだ。

 

「ジャンル」という括りが既に存在しないと語る彼。「Awaken, My Love!」がサウンドとして新しいかは置いておき、「ラッパー」として活動していた彼のような存在が、その括りをぶち壊して新しいことをはじめたことは確実に評価するべき点であろう。自分がいる「箱」に囚われて、視野が狭くなることを拒んでいるようだ。さらに彼はこう語っている。

 

俺らが小さい頃素晴らしいと思った作品や歴史に残っているものは全部そのような「箱」に入り切らなかったものだと感じる。そのような「箱」から出ていく「リスク」をとってくれたアーティストのおかげで素晴らしい作品は生まれるんだ。例えばビヨンセみたいに。

 

彼の言っていることは正しいと感じる。Run the Jewelsのアドバイスにも共通することだが、アーティストの本分はそこにあるのではないかと感じる。流行を追いかけ、「フォロワー」になるアーティストが多いなか、自分が率先して「リーダー」になることが必要だと感じる。それをまさに体現していたのがOutKastのようなアーティストであろう。Rakimが南のヒップホップについて語っているインタビューでも似たようなことを言っているので、是非チェックして欲しい。