Xzibit「Dr. Dreのことをディスるやつらへ」ドレーを過小評価する人たちに彼が物申す!
ヒップホップの世界を変えた人
と言って真っ先に思い浮かぶのはDr. Dreである。もちろんRun DMC、パブリック・エネミー、ラキムなどは外せない。むしろヒップホップを語る上で絶対に外せない存在である。しかしN.W.A.とDr. Dreほど後世に影響を及ぼしたアーティストはあまりいないだろう。彼がプロデュースをして世に出たアーティストは数知れない。
そんな彼のファミリーツリーにいるアーティストがXzibitである。実際には彼はAftermath Entertainmentに所属しているわけではないが、Dr. Dreのプロデュースの恩恵を受けているアーティストである。Dr. Dreは今では最強のプロデューサーであるが、その偉大さ故にアンチがいるのも事実である。
先日Chance the Rapperがライブの演出でDr. DreとAftermath Entertainmentと小馬鹿にした件もある。彼は数々のメジャーレーベルを小馬鹿にしたライブ演出で、Aftermathを文字って「Can’t Do Math Entertainment(算数ができないエンターテイメント)」というネオンサインを作ったのだ。しかしChance the Rapperはその次の日にツイッターにて正式に謝罪をしており、「メジャーレーベルを小馬鹿にしたつもりだったけど、アーティストによって立ち上げられ、数々のアーティストを世に出してきた偉大なDr. Dreとそのレーベルをネタにしてしまったのは、自分が間違えており、愚かだった。大変申し訳ございません。」とツイートをしている。
それを受けてか、XzibitがDr. Dreを過小評価する人たちに物を申した。From: Variety
Xzibit:ドレーをディスしているやつらへ。一度携帯から一週間ぐらい離れて、現実に戻ってこい。お前らは全くわかってない。彼が成し遂げたことをやってから、もう一度俺のところに来い。
ドレーがやったことは、他の誰にも成し遂げられなかったことであり、彼をディスするなら彼が成し遂げたこと以上のことをやってからにしろ、と語った。完全に正論である。ドレーは確かに今まで様々な問題を抱えたりしていたが、彼の伝説的なステータスが消えるものではない。
さらに現在のヒップホップに何が足りないか?という質問にこのように答えている。
X:多様性かな。自分の道を進み、オリジナルであることの意志が足りないかもしれない。今世の中で見るものは、オウム返しのようなものが多い。皆同じような名前を自分につけて、文字っただけの名前もある。クリエイティブに昇華されているのをもっと見たい。
若い世代のアーティストを擁護するスタンスではあるが、彼の発言に関しては同意をする部分もある。ヒップホップにおける「Authenticity(確実性)」は減ったと米国のメディアでは頻繁に言われているが、ある意味正しいとも感じる。スタイルをバイトをし、同じようなフローをしたら速攻叩かれていた時代は終わったのだ。この辺に関しては下記の記事がオススメである。
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