【Funny】Dr. Dreがマイケル・ジャクソンからのオファーを断った理由とは?
マイケル・ジャクソンとヒップホップ
アーティストのコラボは過去にいくつか存在した。そのなかのほとんどはオフィシャルではリリースされなかったものが多いが、有名所ではNotorious B.I.G.とのコラボが存在している。オフィシャルではリリースされなかったものが多いが、実はマイケル・ジャクソンはヒップホップファンであり、Jay-Zのステージに登場したり、T-Pain、Warren Gなどとも水面下でコラボをしていたようだ。ビギーとDiddyがコラボをしているので、Dr. Dreはマイケルからオファーされたりしなかったのかな?と考えているとき、面白いインタビューを発見したので紹介をしたい。短い映像であるが、Dr. Dreという人物像が少し理解できる映像となっている。
こちらはPlayatunerでも頻繁に取り上げているラジオホストBigBoyのインタビューなのだが、非常に面白い。
BigBoy:あなたと仕事がしたいと言っている人が、世の中には何人もいる。マイケル・ジャクソンから連絡とかはきてないの?
Dr. Dre:実はちょうど昨日マイケルのチームの人から連絡があったんだ。
BigBoy:まじで?実際に正式にオファーがあったらマイケルと何かやるつもりはある?
Dr. Dre:多分ないかな…俺は新しいアーティストと仕事するのが好きなんだ。もし既に仲のいいアーティストとかだったらスタジオでも大丈夫なんだけど。自分がマイケルに「いやマイケル、もう一度今のパートを録りなおそう」って指図している姿が想像できないんだ(笑)
BigBoy:そうだよな!「今のはNGだからムーンウォークでボーカルブースに戻りな!」とか言えないしな(笑)「7個He! He!ってのくれたらそれでどうにかアレンジするから」とかマイケルに言えるわけないよな。
恐らくこれは2001年のインタビューなのだが、BigBoyは今も昔も変わらずジョークを挟んでくる最高のラジオホストである。そしてジョーク交じりになったが、Dr. Dreの「プロデュース」の理念も少し見えてくる。同じくマイケルのオファーを断ったDr. Dreの台詞を見てみると、彼の「新しいアーティストと仕事をする理念」がさらに見えてくる。こちらは2001年のMTVの記事であるが、彼はこのように語っている。
新しいアーティストだと、地盤から一緒に創り上げることができるんだ。新しいアーティストには既に存在するスタンダードや期待などがない。俺がスタジオにいれば、基本的に皆必至にスタジオにくるし、自分のベストを尽くそうとやるべきことをやってくれるんだ。
一見「自分は何もやっていない」と言っているようにも思えてしまうが、そのようなことではない。彼は恐らくアーティストの「素の才能」を引き出すことに尽くしているのだと感じる。そしてその素の才能を出してもらうためには、自分も素を出せるように、居心地がいい環境を作らないといけない。そのような意味でも、新しいアーティストとのほうが仕事がしやすいと言っているのだろう。マイケル・ジャクソンレベルのレジェンドだと、あまりにも大きすぎて恐れ多くて「素」を出す環境づくりができないのであろう。Dreのアルバム「Compton」のラストトラックTalking to My Diaryで「俺は飢えているアーティストだった。だからアーティストを飢えさせることはしない。それが俺の心の在処だ」語っていたが、まさに彼の人生のミッションなのだろう。
彼のプロデューサーとしての理念はこちらからも確認できる。
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