コンプトンの2人のキングをマッシュアップ!?ケンドリック・ラマーとDr. Dreビートをマッシュアップした「The Damn. Chronic」

 

 

コンプトンの新旧キング

と言えばケンドリック・ラマーとDr. Dreであろう。ケンドリック・ラマーとTDEはDr. Dreのアフターマスと契約しており、Dr. DreはケンドリックとTop Dawgのメンターとしても彼らのキャリアに多大な影響を与えてきた。

TDEの代表TOP DAWGとケンドリック・ラマーが語る。レーベルの姿勢やアーティストとの関係性について。

Dr. DreはケンドリックのThe RecipeとComptonにフィーチャリングされており、今までにDr. Dreの最後のアルバムのほうの「Compton」でもコラボをしているが、もし新世代の「キング」であるケンドリックがDr. Dreのクラシックビートたちでスピットをしたら、どんなに素晴らしい作品になるだろうか…?

そんなことを考えている方たちに素晴らしいマッシュアップを紹介をしたい。この度DJ Critical Hypeがケンドリック・ラマーのラップとDr. Dreのクラシックビートをマッシュアップしたテープを公開した。一曲目「My Name Is」は多少ビートに対してラップが前乗りに聞こえるが、2曲目の「The Heart Pt.2」では「ケンドリックがDreのNothin But a G Thangでラップしたら、こんな感じになるんだろうな〜」というイメージ通りの作品になっている。その後も「Poe Man’s Dreams」や「Average Joe」から最新アルバムの「XXX.」まで、新旧ケンドリックのラップがDreのビートに乗っかっている。

 

こちらのマッシュアップを作ったDJ Critical HypeはPigeons & Planesにてこのように語っている。

 

Critical Hype:ケンドリックは多くのフロー、声、スタイルを持っているから、ドレーの素晴らしいビートとマッシュアップしたら最高だと思ったんだ。絶対に上手くやると決めていたが、正直難しかった。お互いの曲のテンポがいい感じ合う曲があまりなくて、ケンドリックの曲のアカペラを60曲〜70曲ぐらい作らないといけなかった。ドレーのカタログにはあまり遅いビートがないから、それが難しかった。でも結果的に満足いく内容にできた。

 

ヒップホップのテンポ感というのは時代によって大きく変わっているので、このマッシュアップを作るにあたって苦労したと語るDJ Critical Hype。その苦労のおかげもあり、素晴らしいマッシュアップが出来上がっている。(むしろケンドリックの原曲よりも好きなものもいくつかある)特にControlのマッシュアップでは、問題となった「King of New York」のラインの元ネタとなったKuruptのラップをサンプルされているのが最高である。

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