OutKastの名アルバム「Stankonia」は◯◯に影響された。
最強のヒップホップデュオ
はOutKast(アウトキャスト)だと私はかねてから主張をしている(異論は認める)。もちろんMobb Deep、Blackstar、Smif-N-Wessunなども候補に入るが、音楽/ヒップホップ業界にもたらした影響から考えてOutKastは最強であろう。彼らはヒップホップ史上、唯一グラミーのアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しているグループである。彼らのアルバムは毎回違うテイストであり、かなり多様性が強いグループである。
そんな彼らが「ヒップホップ」の枠を飛び出し、メインストリームで大ヒットを飛ばしたアルバムが「Stankonia」である。今まで以上に「新しい音楽」となったことアルバムであるが、「一体何に影響されたんだ?」と言いたくなるようなアルバムである。もちろんP-Funkやジョージ・クリントンなどの世界観に影響されたことは伝わってくるが、今までに聞いたことがない音楽であった。
そんな「Stankonia」が何に影響されたのかを語っている2000年当時のインタビューがある。元々はThe Philadelphia Inquirerに掲載されていた内容であるが、ネット上にアップされておらず、DJBoothに転載されているものを紹介したい。
Stankoniaの最初のインスピレーションはロンドンのクラブシーンからきたのだ。彼らはツアー中に現地のクラブをチェックしており、そこにて行われていたハイテンション/エネルギー満タンのエレクトロ音楽に惹かれたのである。
Andre「素晴らしいものだった。このリズムのテンポの速さは、多分他とは違うドラッグから来るものだと感じる。若者たちがエクスタシーを使用していて、魂がアガっていて、彼らは動きたがっている。音楽はその映しとなる。」
アンドレは1stアルバム以降、全くドラッグをやらなくなったことで知られているが、彼らがロンドンのクラブで見た光景はあまりにも新鮮だったのだろう。ヒップホップと言うと、だいたいテンポや雰囲気が決まっているようにも思えるが、彼らはそこで見た「新しい光景」をヒップホップに取り入れ、今までにないものを作ったのだ。さすがOutKast!新しい試みを平然とやってのけるところにシビれる憧れる!
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