ATCQ最後のMV「The Space Program」がApple Musicにて公開される。MVのラストに込められた意味とは?

 

 

「The Space Program」

2016年にリリースされたA Tribe Called Quest の「We Got It From Here… Thank You 4 Your Service」から「The Space Program」のショートフィルムが公開された。ディレクターはDaft Punkの「Get Lucky」などでも知られるWarren Fuが務めており、宇宙船が舞台の映像となっている。

視聴できるのは現在Apple Musicのみとなっているが。トレイラーはYouTubeからも視聴可能となっているのでApple Musicに加入していない方は是非こちらもチェックしてほしい。

映像の中ではアメリカの歴史をなぞらえた描写や、顔なしの政治家風白人男性とQ-Tipがチェスをする描写があり、メッセージ性が込められていることが理解できるだろう。

特に最後に部屋の酸素がなくなり「I Can’t Breathe」と表示される部分については、アメリカの警察による不当な暴力を訴えていることが伝わってくる。実際に2014年にエリック・ガーナーという黒人男性がニューヨーク警察に取り押さえられ、窒息死した際の彼の最期の言葉が「I can’t breathe (息ができない、苦しい)」であり、こちらの記事にも「I Can’t Breathe」というフレーズについて書いたので是非チェックして頂きたい。

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マイノリティとして、アメリカという国で生きていく息苦しい感覚を「酸素がなくなる」という描写で表しているかもしれない。

エンディングでは「FOR MALIK」のメッセージが表れ、改めてファイフが居なくなってしまったことの悲しみを実感する。また、カメオ出演としてErykah Badu、Common、Questlove、Vince Staples、Pharrell、Alicia Keys、Anderson .Paakなど多数のアーティストが登場するので、こちらのシーンも要チェックである。

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