Rakimは何故Dr. Dreのレーベルから去ったのか?Aftermathと契約したが、作品をリリースせずに降りた神MC

 

ラップの神

として今だにMCとして根強い人気を誇っているRakim(ラキム)。80年代後半にEric B. & Rakimとして世に出てから彼を超えるMCはいないとも言われている。

そんなRakimが最後にソロアルバムをリリースしたのは2009年の「The Seventh Seal」となっているが、その前に実は「Oh My God」という作品がDr. Dreのレーベル「Aftermath Entertainment」にて制作されていたことを知っているだろうか?

Rakimは2000年にAftermath Entertainmentと契約し、所属アーティストになった。しかしDr. Dreとアルバムを制作していた彼のアルバムは結局リリースされることはなかった。RakimはDr. Dreと一緒に作品を作れないと判断し、Dreとは違う道を選んだのだ。少し前のインタビューであるが、このように語っている。

 

Dreと俺はクリエイティブを作る上で違う視点を持っていたんだ。例えば彼が「この曲では人を殺めることをラップしてほしい」と言うときは、俺は「人を生き返らせることをテーマにラップしたい」と思うようなことが多かったんだ。

Dreは長年彼がやってきた方法があるし、俺は自分の方法があるんだ。一緒にスタジオに入るまでお互いがどれだけ違うか気が付かなかった。そういうクリエイティブのすれ違いによって、俺は東に帰ってきて自分のやるべきことをやるほうがいいと思ったんだ。将来的にはまた一緒に何かやりたいと感じるよ。

 

さらにインタビュアーに「2人でやったトラックが世間にリリースされることはありますか?」と聞いたら

 

数曲すでにインターネットに流出しているけど、どうかな?何が起こるかわからないからな…

 

と答えている。これを読んで分かるように、Dr. Dreはただのトラックメーカーではなく、「プロデューサー」だということがわかる。Dr. Dreがエミネムのキャラに一役かったように、Rakimにたいしても内容の支持などをしていたのが、Rakimと合わなかったのだ。プロデューサーが合うか合わないかはアーティストにとって大きな問題であり、Rakimはそれをきちんと見極めたのだと感じる。なおDr. Dreがプロデュースし、流出したRakimのトラックはこちらとなっている。

シンプルだが、跳ねるような8ビートの上にScott Storch(実際に彼かは定かではないが)サウンドのピアノがのっているこのビートは間違いなくDr. Dreだろう。これを聞く限り、合わないということはないのでないか?と感じたが、もちろん他にもRakimがやりたくないようなギャングスターラップっぽいトラックもあったのであろう。実際にはAftermathに所属していたTruth Hurtsの「Addictive」にRakimがフィーチャリングされヒットをしたが、その曲のサンプリングが原因で訴えられたのもあり、モチベーションが下がったのもあるかもしれない。