Tyler, the CreatorのドキュメンタリーにてLil Wayneが語ったことが超インスパイアリング

 

 

 

インスパイアリングな新世代アーティスト

といえば私のなかでは複数人いる。Chance the Rapperなどいるが、そのなかでも素晴らしい活動をしていると感じるのがTyler, the Creatorである。彼は「ただ自分が好きなこと」をやり、脳内イマジネーションを実現させる天才なのかもしれないと感じる。彼が語る「想像し続けるモチベーション」も是非読んで頂きたい⬇

Tyler, the Creatorが「創造」し続けるモチベーションについて語る。「本当に信じていればどんなことだって可能だ」

 

そんな彼であるが、アルバムCherry Bombの特典映像となっていたドキュメンタリーがYouTubeにて公開されている。このドキュメンタリーは単純に見ているだけでも面白いのであるが、参加しているアーティストたちが語ったり、逆にTylerが参加アーティストの凄さについて語っている映像がポイントだと感じる。様々なアーティストが登場するのだが、そのなかでも心に残ったのがLil Wayneの発言だ。こちらがとても深いので是非紹介したい。

音楽を「聞く」のと「聴く」ことは違うと語ったあと、彼はこのようなことを言った。

 

Lil Wayne:努力をしよう。「誰か」になろう。鏡のなかにいる人物以上のものになろう。世間を自分の「鏡」だと思え。「鏡」には判断をする力がないから、「鏡(世間)」に自分を決めつけさせたり、判断をさせたりするな。逆にお前が鏡のなかに見えるものを判断するんだ。

 

一見意味がわかりづらい発言であるが、「鏡」を「世界/世間」に例え、自分がどのようなメンタリティで活動をしていかないといけないのかを表しているのだ。日本語にすると少しわかりづらいので、ブレイクダウンをすると

「鏡」とは自分の映しであり、そのなかに見えている「自分」以上の存在になれるように努力をしよう。そして鏡を見たときに見えているものは「自分の世界」でもあり、世間に「自分」が反映されるような存在になろう。世間は自分のことを勝手に判断したり、決めつけたりするが、「鏡」のなかからは「こちら側の世界(真実)」は見えない。だから「鏡(世間)」に決めつけられたことを、気にしないで生きろ。逆に自分が「鏡(世界)」に見えているものから、様々な判断を自分の人生のためにするんだ。

ということであろう。世間を鏡に上手く例えた、とてもクレバーな名言であると感じる。特にアーティストのような職業は判断されることが仕事と言っても過言ではない。しかし「判断される」ことと、「自分の心から出た表現をする」ことはまだ別のことなのだ。何があっても、何を言われても、自分の道歩む大切さを教えてくれているのかもしれない。とにかくこんな爽やかな顔をしたLil Wayneは久しぶりにみたと感じる。

Tyler, the Creatorから学ぶ「自己肯定とエゴ」と実行し続ける力。「Flower Boy」について語る。

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