Tyler, the Creatorが「創造」し続けるモチベーションについて語る。「本当に信じていればどんなことだって可能だ」

Writer: Kaz Skellington

 

クリエイティブな若手アーティスト

というフレーズを聞いたときに誰を思い浮かべるだろうか?もしヒップホップという枠で考えるとしたら確実にTyler, the Creator(タイラー・ザ・クリエイター)かA$AP Rockyが入るであろう。タイラーは音楽だけではなく、洋服から映像まで総合プロデュースする能力を持っている。

彼が出てきた当初は「あいつなんて一年で消えるよ」と言っている人が多かったが、彼は年々クリエイティビティとともに成長していると感じる。そんなタイラーがどのようなことをモチベーションにしているかを語っているインタビューが素晴らしいので紹介したいと思う。

 

タイラー:ただ「前より良い音楽をつくる」ということをモチベーションにしているんだ。世の中には「あぁ俺にはこんな良い曲つくれないな…」って思ってしまうような曲がたくさんがあるんだ。

例えばスティービー・ワンダーの「Where Were You When I Needed  You」を聞いたとき、これ以上の曲は絶対に作れないなって感じてしまった。

だから俺はその感情を利用して「クソ!なんで俺にはあんな凄い曲書けないんだ!」って想いをモチベーションにしてる。自分が好きな曲たちレベルで良い曲を書けることはないから、永遠に自分の背中を押すことができるんだ。

 

彼が愛する素晴らしい曲たちほど良い曲を作れないことが自分のモチベーションになっていると語る。さらに彼は活動する上で心がけていることがあると言う。

 

俺は単に自分のアイディアを信じているだけなんだ。あとは幸い自分のクレイジーなアイディアを信じてくれている人が周りにいるのもありがたいことだ。

ただ俺に対して「そんなこと辞めろ」とか「失敗するから」と言ってくる人は自分の周りから排除するようにしてる。

自分の人生が上手くいっていなくて、自分が優位に感じたいから批判する人たちは、他人にたいしてネガティブになるんだ。俺は全員に成功してほしいし、本当に信じていればどんなことだって可能だと思う。

 

さらに自分のために行動をすることの大切を語る。

 

前に「親のために大学に行っている」と相談してきたやつがいたんだけど、話を聞いていたらやりたいことがあると言っていたんだ。でも色々言い訳をつけて、やりたいことをできない理由を語っていたから腹が立ったんだ。やりたいことがあるなら、まずはやってみないと何もわからないんだよ。とりあえずやってみたら何かがわかるかも知れないのに。

 

タイラーのクリエイティビティは「自分がやりたいと思ったことを全力でやる」というマインドから来ているのだろう。世の中には様々な理由でやりたいことをできていない人が多いと感じる。しかし本当にやりたいのだろうか?と感じてしまうこともある。もし「実現したいこと」が本当にあるのであれば言い訳を言っている場合ではないだろう。私個人としても社会に出た当初は就職をしていたが、毎日「なんで俺は音楽をやっていないんだろう」と思っていた。しかし思っているだけだと何にもならないと感じ「とりあえずなんかやってみるか」と決心したのがきっかけで音楽活動をしながら、音楽メディアを運営している。

Kaz Skellington

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