Big Seanはどのようにして新譜にてエミネムのフィーチャーを得ることができたのか?

Big Sean – I Decided

2017年2月にリリースされたBig Seanの「I Decided」はヒップホップ界の話題となっている。そのなかでも特にエミネムをフィーチャリングした「No Favors」が注目されており、Playatunerでもこのコラボについては書いてきた。トランプをディスったこの曲ではエミネムのオリジナルなフローを再確認することができる。

皆がエミネムのフィーチャーを欲しがっているなか、Big Seanはどのようにしてエミネムのフィーチャーを得ることができたのか?デトロイト出身であり、以前もコラボをしたことがある2人であるが、Big Seanが下記のインタビューにて語っている。

 

アルバムがもう完成に近いときにオファーを出したんだ。俺は本当にエミネムのヴァースが欲しかったから、エミネム、マネージャーのポール・ローゼンバーグ、Royce Da 5’9″の全員に同じタイミングで「No Favors」を送ったんだ。そしたら全員が「この曲やばいな」と言ってくれたんだ。

エミネムから電話がきて「やりたいんだけど、今自分のプロジェクトを作ってるからもしかしたら時間ないかも知れない。できるように頑張る」と言われて、やんわり断られたと思ったよ。

そしたら2週間半後ぐらいに彼からいきなりメールがきて、ヴァースが添付されてたんだ。俺は元々16小節分の空白しか空けてなかったんだけど、送られてきたのを聞いたら2分30秒もあってかなり驚いたよ。

 

なんと何も音沙汰もないと思ったらいきなりヴァースが送られてきて、さらには16小節に留まらず2分30秒もあるヴァースが送られてくるという「さすがエミネムだ…」と言いたくなる話である。さらにエミネムからきた電話で気を失いそうになったと語る。

 

エミネムが「俺のヴァースが素晴らしい」と褒めてくれたんだ。俺はエミネムがからかってると思って「いやいや(笑)」と言ったんだけど「俺は他人のラップにかなり厳しいから嫌いなラッパーも多いんだけど、お前のラップはいつもチェックしてるし、リリックも気になるからちゃんと聞いちゃうんだ」と言ってくれたんだ。

 

エミネムからここまで言われる現役ラッパーはRoyce Da 5’9″とBig Seanぐらいかもしれない。特にBig Seanはまだ28歳であり、今後も成長していくと考えるとかなり貴重な人材であろう。(追記:Big Seanに向けられた可能性があるケンドリックの楽曲はこちら

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