Desiignerの遺伝子をDigる。ベテランミュージシャンである彼の祖父とは?

 

 

 

2016年の大ヒット曲

と言ったらDesiignerの「Panda」であろう。ビルボード1位を獲得し、4×プラチナ認定をされている。Playatunerでも今までDesiignerについては「筆記体で喋っている」や「Pandaのビートの奇跡」などの記事でも紹介している。

「Desiignerは筆記体で喋っているのかもしれない」真相を解明

上記の「筆記体で喋っている」という記事ではDesiignerが家族について「両親も同じような喋り方をするんだ」と言っていたので、一体どんな家族なのかが気になっていた。そんなところ、カナダの人気インタビュアーのNardwuarがDesiignerにインタビューしている内容に気になった情報があったので紹介したい。

 

このNardwuarのシリーズでは、毎回ゲストにゆかりのあるグッズなどをプレゼントするのだが、今回NardwuarはDesiignerに「Guitar Crusher」というアーティストのレコードをプレゼントしたのである。そこでDesiignerがこう放った。

俺のおじいちゃんのレコードじゃん!じいちゃんは音楽をやる上で俺のインスピレーションなんだ。

そう、このGuitar CrusherというアーティストはDesiignerの祖父であり、さらには両方とも「Sidney Selby」という同じ名前を持っている。以前YouTubeの「Before they Were Famous」という企画にてこの事実は紹介されていたので、知っている方もいるかも知れないが、実はDesiignerの祖父はベテランブルースミュージシャンなのだ。そんなGuitar Crusherは1950年から活動をしており、ケンドリックが「i」にてサンプリングをしたThe Isley BrothersやBen E. Kingなどのアーティストとツアーも周っている存在である。現在85歳。

ドイツでライブを行ったとき、マナーの悪い観客の頭でギターを「クラッシュ」したことにより、ドイツのメディアからは「生ける伝説」と呼ばれている。それもあり、ドイツでの活動が長いそうだ。80代になってもステージに立ち、歌とハーモニカを披露する姿はリスペクトに値するだろう。

さらにはGuitar Crusherのカタログには「The Monkey」というレコードもあり、Desiignerの「Panda」のように動物をモチーフにしていることも共通点である(?)。いきなり表部隊に出てきたと思われているDesiingerであるが、確実にミュージシャンの血が流れているのである。祖父と違いDesiignerのライブはかなりハチャメチャで、ほぼラップをしていないのだが、彼が祖父から受け継いだ太い声は健在である。Desiignerが今後どのように「ミュージシャン」として成長するかが楽しみである。

青年がネットで$200で販売したビートが2年後にDesiignerの「Panda」になった夢のような話し

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