インスタグラムで話題になっている52歳のラッパー通称「52 Savage」とは?

 

年齢的にはベテランだけど新人

と聞くと誰を思い浮かべるだろうか?私は個人的にはJay Electronicaを思い浮かべる。彼は新人ではないものの、今だにデビューアルバムをリリースしていないので、新人と呼ばれても仕方がないだろう。彼がデビューアルバムを一生リリースしないであろう理由はこちら

そんなベテランと同世代のラッパーが今SNSで注目を浴びているのだ。彼の名前はDJ Swade通称「52 Savage」。彼はテキサス州の52歳であり、甥っ子の紹介で「Triller」というアプリを知ったことがきっかけでインスタグラムにラップ動画を投稿するようになった。52歳と言えばなんとドクター・ドレーと同い年であり、ヒップホップ界においてはかな年齢層が高めであろう。そんな彼の動画はこちら。

#skrrrrrrt. @future ✌👌💯💯💯💯. @kelaa.k

D.J.Swade | #52Savage | Unkさん(@djswade50)がシェアした投稿 –

FutureのMask Offのビートにてラップする彼。インスタグラムのフォロワーの少なさに危機感を覚えた彼は、甥にこのような手法を教わりラップ動画を撮り始めたらしい。その結果彼のインスタグラムは現在5万人ほどまで増加しており、サウンドクラウドの再生回数も1万4千回ほどとなっている。

彼の特徴は前歯がないことであろう。動画を撮るときは入れ歯をとっているらしく、このような特徴が「ヒップホップは若者がやるもの」と人々が感じていたステレオタイプと上手くコントラストをし、SNS上でバイラルとなったと語られている。彼は歯より、金のネックレスにお金をかけるタイプの「クランク」なオジさんであることが理解できる。

Mood: 52 Savage.

Charlamagne Thagodさん(@cthagod)がシェアした投稿 –

有名ラジオパーソナリティのCharlamagne tha godなどが動画をシェアしており、一役話題となった52 Savageを見ているとある人たちのことを思い出す。それはイケているストリートファッションで話題となっていたお爺ちゃんや、クラブでDJ活動をするお婆ちゃんのストーリーである。20代でそのような活動をしているのは普通とされ、よっぽどのレベルで面白いことをやっていないと埋もれてしまうが、30代40代を飛ばして50代以降に突入すると、若者文化を単純に楽しんでいるだけで注目される確率が大幅にアップすると感じる。その人の年齢と、その分野の平均年齢層が離れれば離れるにつれ、話題になる可能性が上がる(伝統芸能をやる子供などがTVで話題になるのもそれと同じなのかもしれない)。年齢/ヒップホップ/バイラルの関係性についてはまた後日詳しく考察をしてみたいと感じた。

いいね!して、ちょっと「濃い」
ヒップホップ記事をチェック!