【オールドスクール】「The Gap Band」ヒップホップに多大な影響を与えたファンクバンド
Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)
ブラックミュージックにおいては現行のアーティストを追うことは確かに大切であるが、昔の音楽をディグることもとても大切であると感じる。サンプリングなどにおいて「縦の繋がり」が明確に見えるジャンルはなかなか他にはないだろう。そんな想いもあり、Playatunerでは「昔の作品」をレビューしたり、オールドスクールなアーティストを紹介したりしている。今回紹介するのは
The Gap Band(ギャップ・バンド)
The Gap Band – Early in the MorningをiTunesで購入
ギャップ・バンドは1973年にオクラホマ州で結成されたファンクバンドである。特徴としては80年代前半ディスコファンクに見られるブリブリしているぶっといシンセベースとCharlie Wilson(チャーリー・ウィルソン)の声とメロディセンスであろう。
賑やかだけどどこか切なさを感じることができる上記の「Early In the Morning」は鉄板曲である。もっとディスコファンク感がある曲も多く、ステージ衣装が特徴的なことでも知られている。80年代のファンクと聞いてまずは思い浮かぶファッションと言ったら彼らであろう。
The Gap Band – Burn Rubber on MeをiTunesで購入
90年代のヒップホップにも多大な影響を及ぼしており、The Gap Bandのサビをそのまま使用するラッパーなども多い。特にこの曲のサビはとても印象的だろう。
The Gap Band – Oops Upside Your HeadをiTunesで購入
この曲はマーク・ロンソンの「Uptown Funk」の元ネタとされており、チャーリー・ウィルソンが2015年に作者の一人にするよう権利を主張した曲である。他の曲もAshanti、Blackstreet、Jermaine Dupri、Ice Cube、Nas等のアーティストによってサンプリングやカバーがされている。
スヌープ・ドッグがサンプルし、実際にチャーリー・ウィルソンをフィーチャリングした曲がこちら。
Snoop Doggy Dogg – Snoop’s Upside Your HeadをiTunesで購入
ディスコファンクと言うと打ち込みのイメージが強いが、彼らはライブパフォーマンスも素晴らしく、ライブアレンジは圧巻である。特にチャーリー・ウィルソンのカリスマ性、煽り、歌唱力には引き込まれるのでオススメとなっている。
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