ドラゴンボールがどのようにヒップホップに影響を与えたか

 

https://www.youtube.com/watch?v=9F20IeFnG8w

 

ドラゴンボールとヒップホップ

一見全く関係がなさそうなこの2つであるが、実はドラゴンボールとヒップホップの関係性は深いものである。アニメ愛好家なアーティストも多く存在しており、私たち日本人が知らないところで日本の伝統以外の「サブ」カルチャーというものは愛されているようだ。「ナルトとブラックミュージックの共通点」という記事でも書いたが、やはり世界中の「少年の好奇心」を持っている人たちが共感するような「熱さ」が漫画/アニメにはあるのだろう。そんななかで日本で生まれ、今や世界中で大人気作品のドラゴンボールと、アメリカで生まれ今や世界中で聞かれているヒップホップ、どのような相関関係があるのだろうか?

それはリリックへの影響である。ラッパーは自分をいかに大きく、強く見せるかということをテーマにラップすることが多い。そのリリックにおける強さの指標としてドラゴンボールのキャラ名が使用されることが多いのだ。

https://genius.com/a/infographic-how-dragon-ball-influenced-a-generation-of-hip-hop-artists から引用

 

上記の画像は、ヒップホップのリリックをユーザーが解説するサービス「Genius」が調べた内容となっている。年代別に、どのドラゴンボールキャラがリリックに使用されたかがグラフになっているのだ。このようにして見てみると、やはり自分を「超サイヤ人」に例えるリリックが多いことがわかる。もちろんThundercatのように単にドラゴンボールが好きという人もいるが、ドラゴンボールのキャラをリリックに取り入れている曲を5つ紹介したいと思う。

 

J-Live – The Lyricist (2002年)


I get up in the zone like I’m Super Saiyan.
俺は超サイヤ人のように本気モードになる。

 

Childish Gambino – My Shine (2011年)


Honestly, I’m rapping about everything I go through
Everything I’m sayin’, I’m Super Saiyan like Goku
俺は自分が経験してきたことを全てラップしてるんだ。
全てだと言ってるんだ。俺は悟空のように超サイヤ人だ。

 

Da$H & RetcH – ArrowHead(2012年)


I’m Super Saiyan Four / You weak ass N***as playing Piccolo
俺は超サイヤ人4だ。お前ら弱者はピッコロだ。

 

Robb Bank$ – Xan Wit That Lean(2012年)


I’m a different n***a like Piccolo, boy we don’ even bleed the same color blood.
俺はピッコロのようにお前らとは違う存在なんだ。流す血の色も同じじゃない。

 

Joey Bada$$ – Christ Conscious(2014年)


Got Dragon balls like my name is Vegeta
俺はドラゴンのような(肝っ)玉を持ってる。まるで自分の名前がベジータかのように。

 

いかがだろうか?実はドラゴンボールはヒップホップのリリックにて頻繁に登場する日本の作品なのだ。日本で生まれたものがヒップホップ文化にどのように噛んでいるかはこちらでも少し書いたが、このように日本の作品が認められるのは嬉しいことだ。これらのリリックを見ると「ラップ」というものがいかに「クレバー」でかつ「面白く」ものごとを例えるかという信念の元に成り立っているかがわかる。ラップの「リリカルさ」についての考察はこちらにて書いたので、是非読んでみて欲しい。

ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington):カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼Playatunerの代表。umber session tribeのMCとしても活動をしている。

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