Timbaland、ファレル、カニエ・ウェストの共通点とは?音色が「視えている」プロデューサーたち

 

 

レジェンド級のプロデューサー

たちである。タイトルにて挙げたプロデューサーたちは間違いなくレジェンド級であり、ヒップホップの歴史に大きな功績を残したアーティストたちだ。彼らには共通点は「素晴らしいプロデューサー」という共通点があるが、実は共通点はそれだけではない。

カニエ・ウェストがJ Dillaについて語る。J Dillaの凄さとは?

 

皆さんは「共感覚」という言葉を聞いたことがあるだろうか?近年少し話題になることが増えたので、聞いたことがある方も多いだろう。この「共感覚」を持っているということが彼らの共通点となる。

 

共感覚(synesthesia)とは?

Wikipediaの共感覚ページをそのまま引用すると「ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする」ということである。

この記事の場合の共感覚を物凄く簡単に説明すると、「音を聞いた時、色/映像/形などが視えたりする」能力である。そう、Timbaland、ファレル・ウィリアムス、カニエ・ウェストは今までインタビューにて、共感覚を持っていると発言している。Geniusのインタビューによると、Timbalandは音や人も色に視えているらしく、そのイメージを元にビートを作ると語っている。カニエ・ウェストにとってピアノは青、スネアは白、ベースは茶色と紫だと語っている。

実はミュージシャンで共感覚を持っている人は多く、ヒップホップR&Bではフランク・オーシャンMary J. Bligeも持っているらしい。共感覚について書かれた本「Wednesday is Indigo Blue: Discovering the Brain of Synesthesia」によると、スティービー・ワンダーも脳内で色が視えると語っているらしい。他人にはなかなか伝わらない感覚なので、正直それが真実か確かめるのは難しいことは確かである。実際には正確な数字はわかっていないらしいが、こちらのSussex大学リサーチオンラインの記事によると、23人に1人が何かしらの共感覚を持っているらしい。他の文献では2000人に1人という数字もあったので、何が正しいかはわらかない。

研究者でもなんでもない私の個人的な意見になるが、実は自覚していないだけで多くの人が少なからず何かしらの「色」が視えているのではないかと感じる。日本語の熟語などにも、「色」と関連付けられた言葉があるように(黄色い声援など)、無意識に少し色が視えている人も多いのではないだろうか?例えば私は明確には共感覚を持っていないが、「Aの音」は赤っぽいオレンジのイメージがあり「Eの音」は緑である。恐らく他のアーティストやミュージシャンも何かしらそのようなイメージを持っているのではないだろうか?MVを作る時の色味や歌詞の内容は、大体そのイメージに基づいているのではないだろうか?

それにしてもこの「共感覚」というのは非常に興味深い現象である。実際に上記のプロデューサーたちに「◯◯のビートを作ったときはどのような色が視えていたか」という質問をしてみたい。こないだインタビューしたカナダのTennysonというグループは、恐らく2人共、共感覚を持っていた。フレーズを聞くと「腕が伸びた、知らないおじさん」が視えたりするらしい。どこまで本当かはわからないが、非常に面白いインタビューであった。またそれは後日文字起こしをして投稿をしたい。

Thundercat「ケンドリックは音楽を”視る”ことができる」彼が語るケンドリックと他のラッパーとの違いとは?

ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington):カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼Playatunerの代表。umber session tribeのMCとしても活動をしている。

いいね!して、ちょっと「濃い」
ヒップホップ記事をチェック!