A$AP Rockyとスヌープ・ドッグが、メディアが打ち出すヒップホップグループの姿について語る

Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)


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A$AP RockyとSnoop Dogg

世代は違えど、両方とも時代を象徴するアーティストであろう。2人の共通点といえば、時代を代表するヒップホップ集団に属しているということだ。A$AP Rockyに関してはA$AP MOBの一員として、2000年代後半のヒップホップグループの形を定義付けたアーティストでもあると感じる。Snoop Doggに関しては90年代にデスロウDPGCの一員として、西海岸ヒップホップを支えてきた。

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上記の動画にて、A$AP ROCKYは、2016年に行われたバッドボーイ・レコードのリユニオンツアーにて、もともとバッドボーイと敵対関係にあったDr. DreとSnoop Doggが参加したことに感動したと語った。この話題にてスヌープとA$AP Rockyの共通点がさらに見えてきた。それはメディアが打ち出すヒップホップグループの姿である。

 

Snoop「確かにデスロウとバッドボーイは敵対関係にあったけど、俺やドレーは元々あいつらを愛してたんだよ。でも公でそれを見せる機会がなかったり、いろいろあってその関係を打ち出すことができなくて、メディアやファンがいかに俺らが仲が悪いかという話題で白熱をするんだ。

今回のバッドボーイのツアーは、滅多に人に会いにこないようなDr. Dreも参加したいっていうから、それほど特別なものだったんだよ。」

 

A$AP Rocky「俺らも実は同じようなことがあって。実はA$APが皆まだ若かったころは、よくTyler, the CreatorのOdd Futureと比べられたり、敵対していると思われてたんだ。お互い若かったし、確かに一緒に活動することはなかったんだけど、メディアやファンからは勝手に敵対グループのレッテルを貼られてたんだよな。その風潮にノセられたりしたけど、本当は俺もタイラーやOdd Futureのファンだったんだ(笑)

今はもう皆大人になって、金も持ってるし、全員がお互いに対してクールなんだよ。」

 

時代を超えても、ヒップホップグループを取り巻く周りの環境が変わらないと語るA$AP Rocky。しかし精神的に大人になり、業界の成長のためにお互いを認め合うことが大切だと話す。

 

Snoop「俺が言ってた若い世代にパワーと送るってのはそういうことだ。先人の役割としては、その下の世代にポジティブさを教えるのが大切だ。もしネガティブな感情や、無知を若い世代に教えてしまうと、業界としてそうなってしまう。しかし「全てはビジネス」と意識して、全員で協力しあうことを教えると業界として成長するんだ。」

 

若い世代にどのような影響をもたらすか、というトークで熱く語る。Snoopおじさんがポジティブをさを意識するようになった考察記事はこちら。そのような姿勢のおかげで、自分が慕われているという軽く自慢話をし始めるスヌープおじさん。

 

Snoop「俺は全員で協力することに賛成なんだ。だから俺が控室とかにいくと、俺が皆に会えて嬉しいように、皆も俺に会えて嬉しがるんだ。俺が部屋を出て悪口を言うやつはいないし、もしそんな奴がいたら全員にボコされるよ(笑)」

A$AP Rocky「間違いないな!そんな奴らがいたらビッチどもも鞄で殴り始めるだろうよ(笑)」

 

スヌープおじさんがいかに若い世代に慕われているかが、このインタビューからもわかる。デスロウとバッドボーイのビーフに関してはこちらを是非チェックしてほしい。

ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington)カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼、Playatunerの代表。FUJI ROCK 2015に出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。

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