Snoop DoggとDr. Dreが出会ったときのことを語る。エピソードの解説も補足

 

 

西海岸の名コンビ

と言ったらDr. Dre(ドクター・ドレー)とSnoop Doggy Dogg(スヌープ・ドッグ)であろう。この2人の関係に関しては今までPlayatunerでは度々取り上げているので、Playatunerファンの方はよくご存知だと思う。そんな西海岸のドンことDr. Dreだが、彼とインタースコープ・レコードのジミー・アイオヴィンやエミネムとの関係性も表したドキュメンタリー「The Defiant Ones」のプロモーション映像にてSnoop Doggとの出会いについて少し語っている。

 

Dr. Dre:俺がはじめてSnoopのラップを聞いたのは、俺の友達の「バチェラー・パーティー(独身最後のパーティ)」でだ。俺はその前にもSnoopに会ったことはあって、当時は彼はドラックを売ってたりしたんだ。そのパーティで俺の義兄弟のWarren GがSnoopのテープを再生しはじめたんだ。俺は驚いたよ。まさにダイヤモンドの原石だったから、磨かないとって思った。

Snoop:そこからDr. Dreから電話がかかってきたんだけど、「Dr. Dreのわけねぇだろ」絶対イタズラ電話だと思ったんだ。その後再度電話をかけてきて、次の月曜日にスタジオにくるように伝えられたんだ。

Dr. Dre:スタジオにきたスヌープにトラックを流したら、延々とフリースタイルをしてて、それが素晴らしかったんだ。それがきっかけで1stソロアルバム「The Chronic」のアイディアが出てきたんだ。

 

彼らはこのように語った。以前書いた「Doggystyleの豆知識」にてこの話はカバーしているが、ドレーがSnoop Doggを認識したのはドレーの異父兄弟のWarren Gのおかげなのだ。Warren GとスヌープはNate Doggと共に「213」というグループをやっており、そのグループはまさにスヌープのライフチェンジャーだったと言っても過言ではない。

さらにスヌープがドレーからの電話をイタズラ電話だと思ったというエピソードもとても興味深い。米国にて育った者だと分かりやすいと思うが、米国では「イタズラ電話」はかなりメジャーなイタズラなのだ。私も子供の頃に友達とよくイタズラ電話をかけたものだ。そのような環境だと「ドレーのわけねぇだろ」と思うのもしょうがないと感じる。

そしてスヌープが最初にスタジオに行ったときのエピソードであるが、そのときはまだ「The Chronic」のアイディアが出始めた頃であり、どちらかというと「The Chronic」ではなく「Deep Cover」の制作をしていたときだとスヌープの人生ドキュメンタリーにて紹介されている。映画ストレイト・アウタ・コンプトンでも最初にスヌープがスタジオに遊びに来たときは「Deep Cover」が流れていた記憶がある。ちなみにスヌープは初回スタジオに「シャカシャカのジャンパー」を着てきたらしく、レコーディングのときに服が擦れる音がうるさく、Dr. Dreに「そのジャンパーを脱げ!」とツッコまれたという面白豆知識もVh1のドキュメンタリーにて紹介されていた。

そんなドレーの「The Chronic」とスヌープの1stアルバム「Doggystyle」については下記の記事を是非読んで頂きたい。

Dr. Dreの1stアルバム「The Chronic」G-Funkを定義付けた名作

スヌープドッグの1stアルバム「Doggystyle」G-Funk最高傑作の制作秘話

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