OutKastとA Tribe Called Questのコラボアルバム計画があった!?Big Boiが他にも貴重なエピソードを語る。
最強のヒップホップグループ選手権
があったら確実にOutKastとA Tribe Called Questは上位に残るだろう。A Tribe Called QuestもOutKastも両方ヒップホップの歴史に新しい風を吹き込んだ存在である。以前OutKastと2Pacのコラボアルバムがあったという噂についての記事を書いたが、こちらも気になる話題である。OutKastのBig Boiは今でも勢力的に活動をしており、最近では3rdソロアルバム「Boomiverse」をリリースした。
そんな彼がHot97にて話した内容がかなり興味深いので紹介をしたい。まず私の興味を引いたのはA Tribe Called Questとのコラボアルバムの話だ。今までにないヒップホップのスタイルで業界を変えたこの2つのグループであるが、彼らにはどのような絡みがあったのだろうか?
Phife Dawgとの関係について
Big Boi:彼が他界してしまってかなり悲しいよ。彼はよく俺のStakoniaスタジオに遊びに来てたし、実は俺とファイフのコラボ曲もあるんだ。しかも俺ら全員で「A Tribe Called Kast」という名前のアルバムをやろうって話もしてたんだ。ジョークだと思うだろうけど、マジな話だった。
QTipはそのためにわざわざアトランタまで来たし、Ali Shaheedも全員Andre 3000の家に集まったんだ。そしてプロジェクトのためにビートを選んだりもしてたけど、ファイフが亡くなってしまったんだ。
なんと彼らのコラボアルバム「A Tribe Called Kast」は実際に動いているプロジェクトだったのだ。まだレコーディングしていないようなので、そのアルバムからの曲を私たちが聞くことはないだろう。しかしファイフとBig Boiのコラボ曲は是非聞いてみたいものである。彼はファイフとの曲は「いつかちゃんとリリースする」と語っている。さらにファイフとの関係性についてこのように語る。
Paul:ファイフはNYからアトランタに移り住んだ最初のラッパーだったかもしれないよね?彼との付き合いは結構長いよね?
Big Boi:ファイフはずっと俺の兄貴みたいなもんだよ。彼は俺らの「ダンジョン時代」から知ってるよ。俺らが1stアルバムをレコーディングしているときも、よく「ダンジョン」に遊びにきてくれてた。彼はいつもクールで、謙虚で、真っ直ぐなMC/B-Boyだった。
彼はファイフを兄貴のようだと語った。まだ10代であったBig Boiにとって既に業界でトップMCになっていたファイフの存在は大きかったのだろう。OutKastのダンジョン時代についてはこちらの記事を参照して頂きたい。
さらに順序が逆転してしまうが、このインタビューでは最新作の「Boomiverse」におけるコラボレーションも語った。先行シングルとなっていた「Mic Jack」でのMaroon 5のアダム・レヴィーンとのコラボについてはこのように語った。
Big Boi:実は俺とアダム・レヴィーンのマネージャーは同じ人なんだ。実はそいつは俳優ジョナ・ヒルの兄弟なんだけど。俺は曲をレコーディングしているときは、マネージャーのテンションを上げるために彼に送り続けるんだ。Mic Jackと送ったときに彼は「まじか!これアダムに聞かせていい?」って聞いてきたんだ。そこからSleepy BrownとScarとアダム・レヴィーンのユニゾンが出来上がったんだ。
Paul:「Get Wit it」ではSnoopともコラボしているよね?
Big Boi:Snoopはビッグホーミーだよ。実は彼の最新作「Neva Left」のリスニングパーティーが俺のスタジオであったんだ。アルバムを提出する1週間前だったんだけど、彼がコラボをしたいって言ってくれたから「Get Wit It」を聞かせたんだ。そしたら彼は「20分ちょうだい」と言って、20分後にスタジオに入ったら完成していたんだ。
Big Boiは幅広いアーティストとコラボをすることで知られているが、アダム・レヴィーンとのコラボはこのようにして実現をしたらしい。アダム・レヴィーンとKuruptが同じアルバムに参加しているというのは、今までになかったことであろう。A Tribe Called Kastは残念ながら実現はしなかったが、何かしらOutKastから期待しつつ生きていこうと感じる。
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