日本のヒップホップファンがまだ知らなさそうなアーティストを紹介する企画⑥【Trikuza & Kazuo】NYのアジア人ラッパー3人組

 

 

インディーズアーティスト

は音楽において重要なファクターである。ミックステープ文化からバトルからローカルなタレントまで、近年の音楽文化は常にDIY/インディーズ精神と共に成長してきたジャンルである。そんなまだアンダーグランドだが、これから花が咲くであろうアーティストをどうにかサポートできないか?という想いからこの企画を始めさせて頂いた。例えば私がAnderson .Paakをはじめて聞いたのは2011年であり、彼がDumbfoundeadの曲にBreezy Lovejoy名義で参加している時であった。このように水面下にいるが、数年後は表に出てくるかもしれないアーティストを紹介したいと思う。

日本の音楽ファンがまだ知らなさそうなアーティストを紹介する企画④ GoldLink、DRAMなどのプロデュースもするクリス・マクレニー

 

この企画では今までLoose Shusクリス・マクレニーYum Yuckなど、ヒップホップではないがヒップホップに新しい要素をもたらす上でのインスピレーションになりそうなアーティストを紹介してきた。そのなかで、ラッパーとしては日本人とヒスパニック系ハーフのラッパーEstoを紹介したが、今回は非常に面白いラッパーたちを紹介したいと思う。

今回紹介したいのはTrikuzaというグループと、そのメンバーであるKazuoというラッパーである。トライクーザと読む彼らの名前であるが、NYにて活動する3人のアジア人からなるグループである。メンバーはKazuo(日本)、KO Flows(韓国)、Starrk Khantrast(中国)であり、NYのアンダーグラウンドシーンで頻繁にライブを行っている。

 

日本のヒップホップ番組WREPで紹介されていたのもあり、上記の二つ目の「Trikuzaテーマソング」を聞いたことがある人もいるだろう。私のTrikuzaのお気に入り曲は最も最新のMVであった「Dummy」である。彼らは曲をリリースする度に上達しており、今後ヒップホップゲームでどのような存在になるのかが楽しみである。

私は彼らのことを比較的に早く知った。元々はKazuoがYouTubeにラップ動画をアップするようになった頃に、私の動画にコメントを残してくれたことがきっかけで彼とやり取りをするようになった。恐らく2014か2015らへんだったと思うのだが、彼は日本に住んだことがあり、日本人とのハーフということもあり彼の活動に注目していた。頻繁にヴァース動画をアップしている彼は、まさに「グラインド」をしており、日に日に上手くなっているのが伝わってくる。彼はソロ活動も頻繁にしており、日本に住んでいる「外人」として扱われた/イジメられた気持ちをラップしている。

 

最も最近リリースした「School Shooter」という曲も、イジメに関してラップをしており、彼の経験から等身大のヒップホップを作っていることがわかる。彼らは今後アメリカでどのようにして話題になるのだろうか?非常にアジア人が少ない米ヒップホップの世界にて、成功することを期待し今後も注目である。

Trikuza Soundcloud

Trikuza Facebook

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