「ヘイターたちの多くは隠れファンだ」Swizz Beatzがヘイターへの対処方法を語る

 

 

ソーシャルメディア時代に

アーティストとしてどのように活動すればいいのか?Playatunerではそのようなテーマで頻繁に記事を書いている。ソーシャルメディアには、上手く活用すれば、ファンベースを増やすことができるというメリットがあったり、独自でファンと直接繋がることができるというメリットがある。しかしその逆で、直接繋がっているからこそ、出て来るデメリットも存在する。そのうちの一つが精神的なデメリットである。以前はCardi Bなどの例を紹介した。

Cardi Bの発言から見るソーシャルメディアとアーティストの関係性。ヘイターたちに応対する彼女とその精神性

 

「私はそんな奴らに何も言い返さないほどファッキンクールじゃないから!てめぇらは私の苦悩も知らないで何を言ってんだ!」とヘイターたちに対して物を申すCardi Bであるが、彼女によると実際に有名人などもSNSでエゴサーチをしたりしているらしい。そんなヘイターたちに対してトッププロデューサーであるSwizz Beatz(スウィズ・ビーツ)はこのように語った。

#SwizzBeatz gives motivational advice about haters

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彼はヘイターたちは実は隠れファンである場合が多いと語った。しかしそのようなヘイターは「その対象のようになりたいが、なれない」という自分の心の不安定さを少しでも安定させるために、わざわざその対象のことを常に考えてヘイトするというのだ。「誰かにヘイトされているということは、正しく自分の道を進んでいるということだ」と彼は語る。

また、ネガティブな記事であったり、悪いニュースが世の中に蔓延している理由として「他人を貶して自分の人生で起こっているネガティブなシチュエーションから目を背けたい人が多いから」と答えた。そのような人たちに自分の時間とコミットメントを使うのはもったいないから、自分と交友がある人だったとしても人生からヘイターを切り捨てる必要があるかもしれない、と語った。

 

「ヘイター」という言葉の定義にもよると思うが、Swizz Beatzが言うように、「自分の状況に満足いっていないから他人をこき下ろす人」は多いのではないだろうか?そして恐らくSNS上には「本当はそこまで嫌いじゃないが、それを絶賛してる人がいたから自分のマウンティングエゴを満たすために逆張りして超貶す」という人も多いようにも感じる。自分が「評価されていない」と感じる人は、ヘイトすることによって「あなたが好きなこの作品の悪いところに気がついている私はあなたより格上」といった心理的な安心感を覚える人も多いのだろう。

実際にはアーティストにもヘイターは多い。建設的意見と「ヘイト」は別ける必要があるのだが、「自分がされるべき評価」をされていないから、その評価をされている他のアーティストをヘイトする事例は頻繁に見る。これはPlayatunerでも頻繁に書いている「アーティストのエゴ」なのだろう。アーティストが自身のエゴを認識し、擁することによって前に進むケースもあるので、SZATyler, the Creatorのようにエゴをキャリアを前に進める糧に変換できるのが理想的だ。しかし本来であれば、他人の意見など気にせずに「アート」として表現すべきなのかも知れないが、気になってしまうのも人間のサガである。SNSでの「エゴ」サーチというのは、自分のエゴを表す言葉であるが、他人のエゴを見る覚悟でもあるのだろうか。

そんな感じでアーティストたちはヘイトされたら、落ち込むのではなく、「この人は不安定を自分にぶつけているんだ」と思ったほうが前に進めるだろう。もちろん技術的な意見であったり、自分が前に進むために必要になる意見には耳を傾け、自分の上達を実感するのも非常に重要である。Swizz Beatzが言うように、自分の周りに誰を置くかが重要になってくるのかもしれない。

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