子供をグラミーノミネートアーティストに育てる方法はThundercatの父親に聞くべき

 

Thundercat

が今年リリースした「Drunk」はとても話題になった。リリックもとても素晴らしいものとなっており、真面目な演奏にフザケた歌詞がやみつきになるアルバムだ。そんなThundercatであるが、彼がヒップホップ業界の表舞台に立ったのはやはりケンドリック・ラマーの「To Pimp a Butterfly」であろう。グラミー受賞の「These Walls」のプロデュースだけではなく、当アルバムのサウンドのブレインと言っても過言ではない。

グラミー受賞経験もあるThundercatであるが、彼の家族でグラミーノミネート経験があるのは「雷猫」さんだけではない。実は彼の兄のうちの一人は元The Internet(ジ・インターネット)のキーボディストであり、グラミーノミネート経験があるのだ。さらにはThundercat家の長男Ronald Bruner Jr.は「Stanley Clarke Band」にてグラミーを受賞している。なんと家族のうち3人もがグラミーノミネート経験があるのだ。

 

そんな彼らの両親はどのような人物なのだろうか?予想通り父親と母親ともにミュージシャンであった。特に父親はThe Temptations、Glady’s Knight、The Supremesなどでドラムを叩いていたプロミュージシャンである。さらには自身のバンド「Chameleon」はジェームス・ブラウンのトロンボーンとして活躍したFred Wesleyにプロデュースされていた。

しかし「両親がミュージシャンなら英才教育でグラミーノミネートぐらいされるでしょ」と思った方に彼の教育方針を紹介したいと思う。もちろん彼は教会などに子供たちをつれていき、彼らはそこで楽器を披露したりしていたらしいが、彼の教育方針はこうであるとBillboardにて語られている。

Ronald:俺は子供たちに「俺の後を継ぐんだ」ということを言う親ではなかった。子供たちには「自由に考える」ように教えた。

そう、彼の息子たちの最大の成功要因はそこにあると感じる。教会などで演奏するなどの「機会」を与えつつ、「自由な発想」を許容した結果だと感じる。その自由さがまさにThundercatなどのオリジナリティに繋がっているのだろう。狭い枠にハマることのない発想力を持つように育てられているのである。彼が所属しているBrainfeederのFlying Lotusもそうだが、「自由」に表現することが他のアーティストと違って、大きなアドバンテージになっていると感じる。「流行り」から「個性」が重要になってきている現代だからこそ評価される特殊能力なのかもしれない。

そう考えるとメジャーシーンではないが、素晴らしい評価をされている現代のアーティストたちの共通点はそこにあるのかもしれない。