Big Seanが開設した若者が音楽業界について学べる体験型プログラム「MOGUL PREP」と彼の想い

 

Big Sean

現代を代表するラッパーと言えばBig Sean(ビッグ・ショーン)であろう。彼はケンドリック・ラマーの新曲「The Heart Part4」にてディスを向けられている疑惑もあるが、彼のラップスキルは年々上がっているように感じる。エミネムをフィーチャーした「No Favors」も2017年上半期のホットトラックである。

そんなBig Seanであるが、Playatunerでも度々取り扱っている「還元」に取り組んでいるアーティストのうちの一人でもある。彼はエンターテイメント業界のための予備校的なプログラム「Mogul Prep」を2015年に開設しており、音楽業界に関わるさまざな職種を若者に紹介しているのだ。

こちらの予備校/プログラムでは、音楽業界に関わるさまざな職種を紹介しており、プロモーター、ツアーマネージャー、ステージデザイナーやライティングディレクターなどの「役職の名前は知っているが業務内容を知ることが難しい職種」を若者たちのために実際に体験させている。デトロイトの若者における教育問題や失業問題を少しずつ解決しようと取り組んでいるのだ。Complexでは、試験的に行われた回に300人ほどの生徒が参加したと報じられており、Big Seanのコメントも発表されている。

 

Big Sean:俺がまだ幼かった頃は情報源がテレビしかなかった。それもあって俺にはラッパーになるという夢しかなかったんだ。ただもし俺がこのような職種があることを知っていたら、俺や俺の周りのクルーにはもっと色んな可能性があったかも知れない。

デトロイトの失業率が、特に若年層の中で非常に高いということは理解している。俺たちは彼らに必要なキャリアのために、彼らの才能を育てる手助けをしたい。

 

さらに彼の母親であるMyra Andersonもこちらのプログラムに協力しており、彼は自身のツアー「I Decided」でも開催地ごとにプログラムを開設すると語っている。もちろん講師は音楽業界のベテランたちが務めており、全米統一の学力基準である「Common Core」の内容も伴っていると発表されている。上記の動画では、実際にBig Seanのツアーマネージャーなどが仕事をしている映像を見ることができる。このように教育という全ての問題の「根本的」な解決になるような活動をしているアーティストたちにたいして、Playatunerでは活動が広まるように協力したいと感じる。

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