2Pacの伝記映画「All Eyez On Me」のサントラは流行りの音ではなく、トリビュート作品になる。

 

All Eyez On Me

ディレクターが途中で代わったり、度重なるスケジュールの延期に悩まされてきた2Pacの伝記映画「All Eyez On Me」。先日ロックの殿堂入りを果たしたり、他界してから20年以上経っているにも関わらず常に世間の話題になるカリスマであり、ブラックリーダーとして知られる2Pac。彼の思想に影響された現代のラッパーたちも多く、現代のNo.1ラッパーのケンドリック・ラマーやJoey Bada$$も2Pacフォロワーである。

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そんな彼の伝記映画「All Eyez On Me」は米国では6月16日に公開されるのだが、皆さんも一度はこの疑問を持ったことがあろうだろう。「この映画のサントラはどのようなものになるのだろうか?」2Pacの映画なので、中途半端なサントラは許されないだろう。もちろん現代の音楽業界の流行りに乗っかるようなことをしたら、大バッシングをされることも予想できる。

そんななか米大手ヒップホップメディアのHipHopDXが何人かの西海岸レジェンドにサントラの話しを聞いたらしく、いくつかのニュースが記載されているので紹介をしたいと思う。DXのインタビュアーのJake Ronによると、いくつかの西海岸レジェンドの参加が決まっているらしい。

 

まずこのレポートに登場したのはLunizのNumskullである。Numskullは「自分、Shock-G、Treachと2Pacでやった曲がサントラに含まれる可能性がある」と語っている。さらにこの曲はまだ公開されていない2Pacのマテリアルらしく、このサントラのためにプロデュースしたとのこと。Lunizに関しての紹介はこちら

さらにHipHopDXが話を聞いたのは西海岸のKamである。Kamは自分の息子と甥と一緒に「Homie Love」という曲を作り、それがサントラに含まれると発表した。Kamは1992年からギャング同士の和解などについてラップしており、2Pacの思想に近いものを感じる。

 

さらに極めつけはDJ Quikが語った内容である。DJ Quik自身はサントラにのっているのかはわからないが、アルバム「All Eyez on Me」のミックス作業に深く関わった西海岸ベテランはこのように語った「俺はこのサントラの方向性をつくるコンサルを頼まれたんだ。当時Dr. Dreと俺で作業を交代でやっていたんだけど、違うスタジオから”California Love”がDreから送られてきて聞いたとき、多分目玉か歯が取れた。」実際にそのコンサルを引き受けたかはわからないが、その当時の雰囲気をサントラで再現してほしいと感じる。

さらにこのプロジェクトのプロデューサーであるL.T. Huttonは「サントラは現代の音楽ではなく、当時2Pacと一緒にいた人たちや、2Pacの影響を受けている者たちによるトリビュート作品になる」と語っており、恐らくE-40などが参加していることが予想できる。サントラはAll Eyez on Meのようにダブルディスクになる予定とのこと。

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