【発売前】Lil Yachtyの「Teenage Emotions」をリリース前に一足先に聞かせて頂いた感想 【一聴レビュー】

 

 

Lil Yachty

に関しては弊メディアで度々に取り上げている。彼に注目するのは、近年の「ヒップホップ」とメインストリームの構図を理解するためだ。彼を見ていると「スキルを重んじるヒップホップファン V.S. 若い世代」の流れがよく見えてくると感じる。そちらに関しては下記の記事を是非読んで頂きたい。

「最近の若者は先人たちをリスペクトしない」という批判について。Lil’ Yachty、ラップブーム、私のミッション

そんなLil Yachtyのデビューアルバム「Teenage Emotions」は今週の金曜に発売される。そんななか、上記のような記事を書いたのもあり、先日一足先にこのアルバムを聞く機会を頂くことができた。また、その感想をPlayatunerで書く許可を頂いたので、アルバムを1度だけ聞いた記憶を探りながら、率直な感想を書かせて頂く。

私はファンクの路線からきたヒップホップが好きなため、やはり一番好きな分野はまさにDr. Dreの「The Chronic」らへんである。また、ファンクや90sのブームバップも大好きな私が、Lil Yachtyの音楽に対して感じたことは、バイアスがかかっていない情報だと感じていただきたい。

私は以前「Lil Yachtyは私たちの前で、リアルタイムに成長している」と書いたが、このアルバムに関しても同じ感想を抱いた。正直ラップに関しては、まだ多少リズム的に走っていたり、細かいリズム/アーティキュレーションが気になるところがあるのだが、彼はまだ19歳というのもあり、徐々に上達しているのがわかる作品となっている。そしてこのアルバムでは、かなり歌メロパートが多いことにも気がついた。案外彼はメロディアスな曲にて、力の抜けた曲を歌うほうが得意なのだと認識させられた。

最大の気付きポイントとしては、Lil  Yachtyは案外トラップっぽくないトラックのほうがハマっているのかもしれないということである。私が特に気に入ったトラックは9曲目の「Better」と10曲目の「Forever Young」であった。「Better」では下記のStefflon Donをフィーチャングしており、彼女の鋭い声を対象的なメローなスタイルを見せてくれている。レゲェ風味な曲となっており、「Lil Yachty、案外レゲェっぽいの合うじゃん!」と思わせてくれる曲となっていた。もちろんStefflon Donも素晴らしい。曲の内容もかなりポジティブであり、これはファンのお気に入り曲になるだろう。

10曲目のForever YoungではDiploがフィーチャリングされており、トラックのサウンドクオリティの高さが目立つ作品となっている。Diploをフィーチャリングしているのもあり、ヒップホップとはまた少し違う、とても「近年っぽい」シンセが使用されている印象だ。先程の曲かこの曲をシングルにしたら、Lil Yachtyに苦手意識を抱いている人も、彼に注目するようになるのではないか?と感じた。実際には数日前に一回聞いただけなので、完全に印象ベースの話になってしまうが、私が気に入った曲に関しての率直な感想である。他の曲や既に公開されている曲はトラップの流れを充分に汲んだものとなっているので、近年のヒップホップを好きなファンは確実に楽しめるであろう。

明日には発売になっているので、皆さんも是非チェックしてみてはいかがだろうか?Lil YachtyのTeenage Emotionsについての記事はこちら。

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