Big Seanがどのようにしてカニエ・ウェストにアピールしたかを語る。【ヒップホップドリーム】
ヒップホップドリーム
Playatunerでは頻繁にアーティストのモチベーションとなるようなストーリーを紹介している。以前は「DesiignerのPandaのビート」や「Fabolousの人生が変わった日」や「ファレル・ウィリアムスとマクドナルド」や「Mobb DeepのProdigyが駆け出しの頃を語る」について紹介した。
そんななか、またもや「ヒップホップドリーム」と言えるエピソードを発見したので紹介をしたい。今回はBig Seanがどのようにしてカニエ・ウェストに発掘され、どのようにしてGOOD Musicと契約したのかを紹介したい。Big Seanはデトロイトの芸術系の学校に通っており、ポエトリーで自分を表現する勉強をしていた。学校のなかでポエトリーを実際にラップしている人はBig Seanだけだったらしく、そのときから「デトロイト出身のラッパーになる」と決めていたらしい。彼は高校生の頃、自分のCDを売ったり、ラジオ番組に自分を売り込んだりする活動をしていたのだ。そしてBillboardにてカニエ・ウェストとの出会いについてこのように語られている。
Big Seanがカニエ・ウェストにはじめて出会ったのが2005年のことであった。彼はラジオ番組のDJに「カニエ・ウェストに挨拶したら?」と言われ、ラジオステーションの外で、カニエと出会ったのだ。そしてBig Seanはカニエに「あなたにラップをしていいですか?」と聞いた。カニエは次の予定に遅れていたにも関わらず「16小節だけならいいよ」と答えた。
結果的にBig Seanは10分間もカニエに向けてラップをして、それが彼の人生を変える出来事となった。その2年後、Big SeanはGOOD Musicと契約をしたのだ。
Big Seanは次の予定に急いでいたカニエに「ラップしていいか?」と聞き、結果的に10分間もラップ披露としたと語っている。これはMobb DeepがQティップと出会ったときと、ホームレスのラッパーがRick Rossと契約したときのエピソードと非常に似ている話である。このエピソードでわかることは、「図々しくあれ」ということだけではない。むしろうざがられてしまったらしょうがないので、どちらかと言うと「チャンスが訪れたときのために準備をしておけ」ということであろう。
人間は頭を使って行動している限り、何かしら「チャンス」は訪れる。そのときに準備ができているかどうか、これが重要になってくる。それは単純な準備だけではなく「スキル的な準備」という長期的な努力が必要になってくるのだ。最も偉大なプロデューサーQuincy Jonesも「フランク・シナトラから突然電話がかかってきた時でも大丈夫なように、必要なものをすべて整えておきたかったんだ」と語っている。Big Seanはその機会を活かしてラップ・スターとなったのだ。
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