【新年】もう一度おさらいしておきたい2017年のPlayatuner記事10選!+2018年について

 

一年が過ぎるのは

とてもはやく、ついに2018年になった。2016年の冬に本格的に運営をはじめたPlayatunerであるが、2017年には660ほどの記事をアップしてきた。元々は文章を書いて公開したこともなければ、メディアの運営もしたことなかったので、かなり探り探り書いていたが、書いていくにつれ自分が「ヒップホップ」という文化を題材にしてどのような効果をもたらしたいか?というのが少しずつ見えてきた。

Playatunerのモットーの一つは、全記事を本気で書くというものであるが、もちろんそのなかでも「この記事もっと伸びて欲しいな」と感じる記事も多い。多くの人が「ヒップホップ」という文化から生まれた数々のエピソードから、生活の糧になることを見つけて欲しいという想いのなか、2017年に書いた記事で、個人的に書いていて為になった記事を10個紹介したい。

 

自分が今持っているものを最大限に活用する「イノベーションとヒップホップ」

自分が今持っているものを最大限に活用する「イノベーションとヒップホップ」Steve LacyやAnderson .Paakから学ぶ。

こちらはかなり最近書いた記事なので、記憶にも新しいだろう。こちらはiPhoneで音楽を作っているグラミーノミネートアーティスト「Steve Lacy」のTEDプレゼンテーションを見て感じたことを書いたものだ。彼は元々Macbookを買うことができなかったからiPodタッチのアプリで音楽を作ることにしたのだが、その手法がガッチリ自分のスタイルに合い、今でもiPhoneで曲を作る手法を取っている。「何かを持っていない」ことを言い訳にしないで、自分ができることを探して、とにかく学び試してみることの大切さを教えてくれる。また、この「リソースがない人でも色々なクリエイティブな活動ができるようになった」という、「手が届くようになった社会」がイノベーションの本質であり、その点でヒップホップがいかにイノベーティブな文化であったかを結論としている記事。

 

Nipsey Hussle「俺らはストリートのサンリオになる」

Nipsey Hussle「俺らはストリートのサンリオになる」彼のビジネスセンスとコンテンツ・クリエイターとしての戦略から学ぶ

自分が気になっていることを調べていると、どうしてもビジネス関連のネタに出会う。Playatunerで書いたヒップホップビジネス系の記事のなかでも、最も今の自分的に参考になったのがこちらである。Nipsey Hussleのビジネスの運び方が非常に上手く、音楽だけでなく「ブランド」としていかに広めていくかの戦略について語っている。これはこのご時世に非常に重要な考え方であり、100万枚売るのではなく、100$を支払ってくれるリスナーのために音楽を「仕立てる」重要性を学ぶことができる。

 

エミネムとケンドリック・ラマーが共感される理由の一説

エミネムとケンドリック・ラマーが共感される理由を考える。ストーリーテリングと多重視点

こちらはケンドリック・ラマーとエミネムのリリックの「視点」という箇所にフォーカスしてみた記事である。彼らのリリックは必ずしも「全員が経験したこと」ではないが、非常に多くの人が共感している。それは「自分一人」の視点ではなく、第三者の目線で自分について語っているからという一説が自分のなかで出てきている。「メッセージを伝えたい対象」に自分の視点を置き、逆に自分に話しかけることにより、説教臭くならずにメッセージを伝え続けることができている。

 

現代のアメリカでアジア人ラッパーとして活動することについて

LAを代表する韓国人ラッパー「Dumbfoundead」が語る。現代のアメリカにて移民であることとアジア人ラッパーであることについて

こちらは個人的な経験からも非常に共感する内容の記事となった。彼のインタビューは「フィジカル・マイノリティ」と「メンタル・マイノリティ」という点について考えさせられる内容となっている。「自分の国に帰れ」と言われたとしても、「自分の国」でも自分は「外人」とされていること、そしてエンタメ業界でのアジア人のロールモデル/ヒーローの少なさによって生まれる「声なき子供たち」の多さについて語っている。自分が音楽でそのような子供たちに何かを伝えるのは、「上手いラップをする」こと以上の意味があると気がついた彼の言葉は強い。

 

Jay-Zの言う「結果とプロセス」について考えてみる

Jay-Z「人々は結果だけを真似ようとする」彼の言う「結果とプロセス」について考えてみる

こちらもビジネス的な発想から来た記事であるが、実際にはビジネスではない分野の人でも参考にできる内容であると感じる。「皆が一晩でJay-Zになりたがったり、J. Coleになりたがったりしているという発言に対して、Jay-Zは「人々はプロセスじゃなくて最終的な「結果」を真似る」という発言をしている。この結果を真似る人が多くいる世の中で、本当に真似しないといけないのはそこにたどり着くまでの「プロセス」であると語るが、こちらがビジネスで言うKPIという概念に非常に似た考え方なのだ。漠然とした「◯◯になりたい」だけでは、どのようにしてその◯◯になるのかが抜けてしまっている。そのため新年の抱負は「◯◯したい」ではなく、本当に叶えるために「◯月までに、◯◯をする。そのためには一日△回☓☓をする」と言った、具体的な数字を交えたものにしようと感じた。

 

Staff Blog:若者のドラッグ使用とヒップホップ

Staff Blog:若者のドラッグ使用とヒップホップ。Action Bronson、Lil Pump、Chance the Rapperを例に考える

こちらは2017年の8月に書いた記事であるが、自分のなかで感じていた「ヒップホップとドラッグ」の心配について書いたものである。結果的に年末のデータで2017年には66,000人ほどがオーバードーズで亡くなったと報道されている。これは乳癌で亡くなった患者数より多い数字であり、オピオイド系ドラッグのオーバードーズ件数が、今までにないレベルの「エピデミック」となっていることがわかる。そんななか、近年のラップ曲で頻繁に歌われているXanaxやパーコセットについて書く必要があるという想いでこちらは書かれた。私は個人的にはアートは作品だと思っているので、自由に表現するのが良いと思うが、実際に多くの人は「作品」ではなく「実在する人」そのものに憧れるのだ。「人」そのものをアイドライズするため、監督/キャラ/俳優の存在が明確にわかれている映画以上に、アーティスト自身の表現がティーンエージャーにもたらす影響は大きいと感じている。その件について、アーティストの表現、製薬会社の存在、若者の目標/大志という切り口で何かを書かざるを得ない心境になっていた。

 

Googleの「ヒップホップ誕生記念企画」に込められた想い

Googleトップページの「ヒップホップ誕生記念日」プロジェクトに込められた想い。プロジェクトメンバーたちが語る文化

ヒップホップの誕生日とされる日に、Googleがヒップホップヒストリーをおさらいするミニゲームを作ったときの記事。Lyor Cohenの「どこからでも手が届き、この区切られた世界の誰もが共感ができるカルチャーと居場所を、音楽の最前線に提供した」という言葉が、何よりも上手くヒップホップ・カルチャーを表しているように感じ、感銘した。自分がヒップホップを好きな理由の大きな要素を改めて感じさせてくれた名言であった。1992年生まれの私はKool Hercのパーティーにいたわけではなければ、Run DMCやPublic Enemyもリアルタイムで見てきたわけでもないので、「正しい」ことはわからないが、この想いが巡り巡って私の人生にも入っていたと考えると感慨深いものがあった。もちろん何事にも良い側面と悪い側面というものがあるが、自分は問題定義をしつつも、このように良い側面を伝えることに集中しようと感じた瞬間でもあった。

 

ケンドリック・ラマーの「前に進み続ける糧」となる発言

Kendrick Lamarがメンタリングと人生においての過ちを語る。「前に進み続ける糧」となる彼の発言

私にとって何故ケンドリック・ラマーが「ヒップホップ」なのか?という結論で書いた記事。彼は今まで「犯した過ち」として「他のアーティストの成功が気になったり、他人の成功を自分の成功にも置き換えようとしてしまったこと」と語っており、それを乗り越え「自分しかできないこと」にフォーカスするようになったというエピソードに共感できた。また、「失敗」という言葉を恐れている人が世の中に多くいることを述べ、「自分の人生のコントロールを持ちたいのであれば、「失敗」という疑念を完全にブロックしないといけない」語る。多くのリスクをとっている自分の人生において、上記の発言は非常に「糧」となるものであった。こちらの記事もオススメである

 

水面下で帝国を築き上げるアーティストたち

水面下で帝国を築き上げるアーティストたち。「自分で全部やる」というパワーと美学

業界全体を底上げするにおいて、私が何よりも重要だと思っているのが「アーティストのエンパワーメント」だと感じている。「私にも絶対できる」と感じさせるパワーがあるアーティストを紹介している。そのなかで、「自分の表現」を満足行く形でやることを可能とするのが自身で「レバレッジ」を作ることである。本当に0から活動をし、寝室で作った音楽がプラチナ認定される時代になった今、音楽が「売れない」ことを技術のせいにするのではなく、それを上手く活用し、成功する事例を多く紹介することが重要なのだ。Playatunerではインディペンデント・アーティストに読んで頂きたい記事が多いので、是非チェックして頂きたい。

インディペンデントの王者、Tech N9neのレーベル「Strange Music」の事例

巨大なファンベースを築いたHopsinから学ぶ「段階を踏む」ことの重要性

 

なぜPlayatunerシャツを作ったのか?

【代表Blog】なぜPlayatuner Tシャツを作ったのか?今までのPlayatunerと今後の方針に込められた想い

10月末にWEBマガジンとしては恐らく異例Tシャツをリリースした。その後12月末にはパーカーとトレーナーをリリースしているのだが、何故Tシャツを作ったかと語ったブログ的な記事。WEBメディアの現状市場分析と「コンテンツ」という点について考えを書いたものである。この誰もが不満を抱えている世の中で、「自分がしたい生き方」をすることを後押しするパワーがヒップホップや音楽にはあると信じており、そのためにPlayatunerがやらないといけないことを語っている。

 

Playatunerの2017年の記事を10選したところ、このような結果となった。実際は全ての記事に時間と気合いを入れているので、全部オススメしたいところであるが、上記10個でなんとなく「カラー」というものが見えてくるかもしれない。

2017年に気がついたことと2018年

2018年はPlayatunerが「文化」のなかでどのような立ち位置になるのか、それが明確にわかってくる年にしたい。この場合の「文化」というと、どうしてもざっくりしてしまうので、上手く言語化できないかと考えてみた結果、自分なりの答えがでた。それは「当事者意識」と「心の居場所」と「還元意識」を感じることができる、広義の意味でのコミュニティなのかも知れないと感じた。

前者の2つは恐らく説明する必要はないと思うが、この「還元意識」という箇所が非常に重要になってくるのではないだろうか?もっと言うと「還元のサイクル」かもしれない。私が好きな「スケート文化」について考えてみた結果、少し考えの整理がついたのだ。私は10年前に日本に引っ越してきた時に「スケーター」であることを辞めたのだが、今でもスケートシーンをフォローしていたり、スケートブランドを着ている(Playatunerの服を着ているとき以外は)。なぜスケートブランドを着ているかと言うと、単純にデザインが好きなのもあるが、「スケートブランドを買ってお金を落としたら、スケート業界が潤う」という潜在意識があったように感じる。そしてスケートブランドが潤うと、企業はスケーターたちを多くスポンサーできるようになり、スケートに人生を捧げた者たちがスケートで生活ができるようになる。そしてVansやEtniesが私の地元にスケートパークを作ったように、大きくなった会社はそのように「子供たちの居場所」を作ることができる。そんな居場所によって育った私のような人が、また業界にお金を落とす。

このような「当事者意識を持った者たちが作るサイクル」が「維持される文化」の美しさなのかも知れない。特に「ストリートカルチャー」というものは、この「ストリートに還元」というサイクルが非常に重要だというのが個人的な想いである。最近多くのブランドが「ストリートファッション化」しているらしいが、あまりストリートな感じがしないのはそこが原因かもしれない(そもそもファッションには疎いのでわからないが)。

上記を踏まえた上で、「お金が回っていない」業界では、このサイクルができていないのではないか?と考えるようになった。実際に日本の音楽業界は一部でサイクルができているが、各ジャンル内のサイクルはこれから作る必要があるのかもしれない。Playatunerでは「WEBマガジン」として私たちが「有名無名関係なく本当にカッコいいと思うアーティストの露出を手伝う」と「伝えたいと思うことを伝える」という箇所が「還元」となるのだろう。本来は「アーティストからプロモーション予算を頂く」というのが従来のメディアのビジネスモデルである。しかし音楽メディア業界はそれに頼らなくても「還元」できるモデルをいつか作らないといけないのかもしれない。入ってきたお金が間接的にアーティストの露出に繋がるという意味で、最近ではパーカー/トレーナーを作って「ブランド」になろうとしているのもある。フラットに発信できる場所を作るのであれば、「メディア」からの脱却は必要なのかもしれない。

2017年は一人でコツコツ記事を書いたり「メディア」というものについて考えた結果、大変なこともあったが上記のことに気がつけた年であった。2018年は毎日スキル/経験不足に悩みながらも試行錯誤をし、同志を集め、上記のことを小さい規模でもいいから実行する年にしたい。2018年も続けられるように努めてまいりますので、今年もよろしくお願いします!

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