TDEの新人「SiR」はどのようなアーティストなのだろうか?彼のことを紹介

 

今一番熱いレーベルTDE

ことTop Dawg Entertainmentケンドリック・ラマーやスクールボーイQなどのラップアクトにとどまらず、近年ではR&B界も席巻しようとしているようだ。そんなTDEの新顔が「SiR」である。TDEの新メンバーとして今後さらに活躍するであろうSiRがどのようなアーティストなのかを紹介したいと思う。

短くて覚えやすい反面、検索などで引っかかりづらい等のハンデを持つこの「SiR」という名前は、実は本名なのである。彼は1986年にLAのイングルウッドにて生まれ、とても早い時期に音楽との出会いを果たしている。実は彼の母はマイケル・ジャクソンやティナ・ターナーのコーラスを担当していた経歴を持っているのだ。さらに驚くことに、彼の叔父はプリンスのベーシストであり、チャカ・カーンのディレクターでもあったのだ。

彼は音楽活動をすることを真剣にとらえていなかったらしいが、22歳のときにドラッグで居場所をなくし、両親の家に戻ったときに音楽をやる決心がついたとLA Weeklyにて語っている。彼はその後、スティービー・ワンダー、Jill Scott、ロバート・グラスパーなどのアーティストと仕事をして、音楽の才能をフルで活かしている。(ほんの先日までは曲を提供しつつも、大手楽器屋さんにてバイトをしていたとのこと)

彼は今まで4つのプロジェクトをリリースしており、そのなかでも注目したいのは2015年にリリースされた「Seven Sundays」である。

彼はまだ爆発的に注目度があがっていない当時のAnderson .PaakやKnxwledgeと、このアルバムではコラボをしているのだ。上記のトラック1、2、13はKnxwledgeプロデュースであり、トラック8はAnderson .Paakとデュエットをしている。さらに2016年には「Joe Doe 2(名無し)」としてTDEから「Her」というEPをリリースしている(記事上部の「Cadillac Dreams」が収録されている)。

そして2017年、彼の「HER TOO EP」が2月10日にTDEからリリースされるとの発表があり、それに伴って「W$ Boi」のMVが公開された。

彼が今後TDEのメンバーとしてどのようなキャリアを歩んでいくのかがとても楽しみである。Anderson .Paakのさらにストリートバージョンとしてバズるのか、TDEのLance Skiiiwalkerのように苦戦をするのか、これから目が離せない

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